ドクター小石の事件カルテ④劇薬

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この番組のまとめ

療養して長生きするために東京を離れて ここへ来たんじゃないんです?だって もう こんなにまで 刺激のないとことは思わなかったんですもの。 ああ ロクタミさん。 あっ そういえば こないだ 商店会の宴会があったんですって?一声かけてくだされば よかったのに。 いやいや 商店街じゃ ロクタミさんに 花代 払えないから。 えっ?わたしのね 三味線のお師匠さんで東京から いらしてる… あっ ほら 心臓の病気で先生の診療所に通ってる。 芸者だった 柳井 多美子さん? ああ そうです そうです。

先生 久恵さんが階段から。 そういえば 多美子さん 見かけませんでしたね。 あんたにも 聴きたいことが…ヘックション!あーあ 風邪だ。 久恵さんが この階段から 転落したときあなた 多美子さんと 電話してらっしゃったって本当ですか?ええ 多美子さんから診療所に電話かかってきてましたから。 まあ 単なる転落事故だな。 ええっ?えっ?そんな簡単に決めちゃって いいんですか?あのね 今 この 階段からの 転落事故ってのはね風呂場の転倒事故に次いで 多いのよ。

「ロクタミ」って 芸者のときの?ええ。 先生! 先生! 多美子さんが!えっ?多美子さんが! 早く!何?早く!多美子さん…。 どうして分かるんですか?全く外傷がないし それに被害者は 1年前に心筋梗塞で 倒れて 入院したんでしょ。 多美子さん わたしの患者なんですから。 じゃ もう 参考意見として 聞いておきますよ。 えっ?参考意見で聞いときますよ。 おい! 嘱託医の先生 まだかよ?まだですか?パッとしろよ パッとよ。 1週間ほど前 多美子さんから預かった。

ホントに 最後まで ロクでもない 多美子さんだ。 何とか言いなさいよ!でも 多美子さん 何で あんなテープ 残したんでしょうね。 葬儀で流されたテープを多美子さんに三味線を習っていた 芸者さんたちが聞いて師匠は 冗談で あんなこと する人じゃないから調べてくれって。 じゃあ 多美子さん薬を のみすぎたってわけじゃ ないんですね。 あの日 久恵が 離れの二階で多美子さんに 三味線を教わってるときわたしは この二人と 賄いを食べた後ここで 新聞 読みながら 順番 待ってたんです。

その証拠にそれって もしかして あの人?大好きな三味線の師匠が 急に亡くなってショックが 大きかったみたいで。 わたしたち ロクタミ師匠に 三味線を教えてもらいに伊香保から通ってたんです。 女将さんが亡くなって すぐ?その 三味線の張り替えだけど どこでやったか 分かる?あの つかぬことを お伺いしますけど四万温泉の柳井 多美子さんから 依頼 受けましたでしょうか?けいこがあるから 一日でも早くと言われましていや… こっちも 泡くいましたがなんとか間に合いました。

三味線の棹と棹を 糸で結んで 用意しとくとするだろ?女将さんに けいこをつけてる途中で多美子さんは 何かの理由をつけて 席 外すとするだろ?それで つないでおいた 二本の三味線を階段の両脇に ガムテープで 固定するだろ?もしもし どうかしました? ちょっと待ってください女将さんが いつも インターホン使って 連絡すること知ってるわけだから下手したら 三味線 片づけるより先に旦那さんが来ちゃう可能性だって あるわけだろ。

実は 昨日 多美子さんがいた置屋の女将さんに 聞いたんですがねその女将さん 多美子さんの 母親代わりともいえる人でね最初は なかなか 話してくれなかったんですがあなたの話を出したらすぐに話しをしてくれたんですよ。 それで ある日 あなたは総会屋に渡すはずの裏金を 手にしたまま逃亡しうわっ!野郎! てめえ!はぁ~客として あなたを知っていた多美子さんはあなたを 自分の部屋にかくまって 看病した。

何で 看護師 やめちゃったんですか?主人と つきあうようになって田舎の そば屋の 女将も いいかなって。 看護師を やめて介護師になった気分です。 ジキタリス。 あんたの症状はね ジギトキシンの 副作用なんだよ。 要するに ジキタリス中毒。 お前さ ジギトキシンって薬 知ってるか?ああ ジキタリス系の 強心剤だろ? それがどうした。 もしも ジギトキシンを毎日 服用したとしたら どうなる?そりゃあ ヤバいだろう。

いや わたしね どうして 多美子さんが 自分の お葬式であんな テープ 流してくれって 頼んだのかと思って何か それが 全然 解せなくて。 それで まあ いろいろ探ってるうちに多美子さん 20年ぶりにこの町で ある男性と 再会してることを知りました。 あのー 20年ほど前東京で芸者をしてた 多美子さん。 その お姑さんが亡くなってやっと時間の余裕ができたと 思ったら 今度は ご主人が倒れそのうえ 多美子さんまで この町へ やって来てしまった。