こいつは 由緒ある 安倍家の正当な後継者です。 あなたは瞬太君を退治しに？俺は雨宮咲月という人間を 捜しにきただけだ。 その 雨宮咲月さんって 何者なんだよ。 何で その人を捜してたんですか？咲月さんが 安倍家の大切なものを 持ってたはずなんだ。 世界中の研究者の注目の的よ！瞬太君 大変な目に遭うからね。 ヨシアキは安倍家のしきたりになんか 縛られなくたって。 あの 陰陽屋に何か ご用でしょうか？あなたは 陰陽師の安倍祥明さんですね？ええ そうですが。
えっ？源次郎さんと照子さんの 関係修復のためさあ さあ どうぞ どうぞ。 この人 結婚するときは 小説家を目指してたんです。 それぐらいの覚悟は できてるだろうな？ 言われなくたって こんな家二度と帰ってこないわよ！もう お父さんなんて 知らないから！まあ そのときは すぐに成功した姿を見せつけてやろうと 思ってたんですけどこの人 そのあと全然だめで。 路子が生まれてからは それこそ 小説どころじゃなくなっちゃってバイトして 家族を養うのが やっとでした。
全て土公神の たたりのせいなんですから。 土公神は 土地の精霊のようなものです。 土公神がすむ土地を掘り返すとたたりが発生し 災厄を引き起こします。 しかも最悪なことに その土公神のたたりこの家ではなく 寛和さんあなたに取りついてしまってます。 何だ マッキーの勘違いだったの？ごめん！でも結果 良かったよなヨシアキが瞬太君のこと 退治しようなんて思ってなくて。 寛和さんに ここで小説を書いてもらってえっ？最後に もう一度 本気でやってみたい。
源次郎さんの娘さんの問題は長年 この商店街の 最大の課題の１つでしたからね～。 いっ！あれ？ 陰陽屋さんは？あぁ 先生の実家に行ったよ おはらいしてくるって。 謹啓土公神 災禍此去急々如律令。 何しろ あなたが幸せになることが源次郎さんを認めさせる 第一歩なんですから。 みんな こそこそしてやがると思ったらでも結局 小説家にはなれず 主夫のような毎日を送ってます。 今日は 自分がいたホストクラブに 連れてくって。 ホ… ホストクラブ！？何やってんだか。
源次郎さんも 来てくれませんか？はぁ～ おめぇさんにしちゃ 今回は随分 面倒なおせっかいを 焼いてくれているみてぇじゃねぇか。 でも 何で お父さんを陰陽屋に連れてきて小説を書かしたりしたんですか？あの２人を離れ離れにすれば照子さんが 寛和さんの 本当の魅力に気付くと思ったんだ。 そうすれば娘の照子さんが 源次郎さんに 連絡すると思ったからだ。 源次郎さんは そんな咲月さんの 思いをくみ取ったから陰陽屋に来てくれたんだ。