わが家のエネルギーの 爆発だ！反対だ。 おなかの赤ちゃんは 薦田のお父さまの 子供です。 薦田家は めちゃめちゃになってしまうわ。 海老原会総合病院まで 行ってくれ。 そのまま 都内にある エンバーミング処置室まで遺体 運ぶことになるから。 エンバーミングか。 エンバーミングは 斎の仕切りだからね。 文句があんのか？お前が反対しても 斎は うちには 必要な人間だからな。 親父の葬儀社で エンバーミングの 処置をするっていうからひょっとして あなたが 関わるんじゃないかと。
潮が 構ってやらないもんだから 梢さんも 欲求不満で。 若いフェロモンの 直撃を受けて こっちも つい ふらふらっと。 だから これから先 ずっと資金援助を させていただくということで。 エンバーミングの葬儀が 近いうちに ありましてそれが またとない チャンスでして。 エンバーミング？遺体に 薬液を注入して 腐りづらくするんです。 私の殺人計画。 消毒 殺菌 洗浄 そして マッサージといつもの過程から始めて その日は 夜を徹して 作業を続けましたでは また。
どういう内容の 仕事なんです？ど… どういう内容って。 仕事の中身が 分からなかったら手伝いたくても 手伝ってあげられないじゃないの。 力仕事なの？ それとも めんどくさい仕事？あっち 行ってよ。 どういう仕事を 頼もうとしてるの？何だっていうのよ あんたは。 ご遺族や 会葬の方たちがほっと 心の和む 平和な お見送りができるように私は ただ ひたすらに 力を 尽くしていたのですその話題も タブーよ。 以前 私が 付き合っていた 若い男の子が殺人事件を 起こしているのでございます。