熟年離婚です。 大女将…。 ちょっと やめてください！大丈夫ですか？苦しい。 お父さん 大丈夫ですか？苦しい。 こ… こんな いかがわしい夫に 侮辱されて 我慢できんがや！いかがわしいとは 何や！この ホントのことやないか。 大女将 落ち着いて。 大女将！やめてください。 えー？ あの大女将が？私たちも 最初のころは 驚いたんだけどね。 ほれから 藤の間の 西村さま 血圧が高いがで塩分は 控えめにと伝えてたい。 宗佑？ねえ ねっ。 何とかて？宗佑が ちゃんと ご両親に 説教するって。
母さんと 父さん また ケンカしたんだって？ うん？もう お互い いい年なんだからさ今までの 宗佑叔父さんとは 違う。 まあ だからってわけじゃないけどさこんなこと 息子の俺の口からしか 言えないから この際 言うけど仮にも かぐらやの 大女将と 板長なんだよ ２人は。 父さん 旅館じゃ大女将を立てる 板長の立場なんだから。 ２人ともさ もうちょっとそこんとこ 意識して やってくんないとこれじゃ うちの家族にも 旅館の従業員にも示しってもんがつかないでしょ。
お父さんの方は そんな 駒子先生を 昔のよしみでむげには できないだけっていうか。 でも かぐらやの大女将と 板長に 言える人ってのは。 でも 駒子先生を ご紹介くださったのは村田さまですよね？ああ… あっ。 銀行の方は 間に合いましたか？それが急に 村田さまが お越しになって 今 奈緒子さんと一緒に ご挨拶に。 ここは ひとつ 妻である大女将の方から折れてもらえないかと 思ってね。 わしが 駒子さんを奈緒子君の踊りの師匠として 紹介したんだ。