里見先生。 では 里見先生に お尋ねします。 里見先生は そのことを財前さんに お伝えしたんでしょうか?はい。 佐々木庸平の肺に転移の可能性が あるんじゃないか?そいつは 転移ではなく 炎症性変化だ。 里見先生 あなたは 財前教授と同期でしたね?同じ浪速大医学部の 学生として 20余年共に ガン患者の治療に取り組み 切磋琢磨してこられた。 どうして 里見先生は 同期で共に歩んできたはずの 財前教授に不利になるようなことを されたんでしょうか?「不利に」?柳原君。 今すぐ HRCTを撮りなさい里見先生。
しかし 術前の胸部CTの陰影は緊急性の炎症性変化と 診断するのが妥当な像を示しておりまた 佐々木氏が 1日30本の喫煙と肺炎の既往があることを かんがみてもこの 炎症性変化という診断は合理性を欠くものではないと 言えます。 鑑定人 唐木医師の 報告によれば術前の胸部CTの左肺の陰影より ガンの転移を疑うのは困難であくまで 死後 解剖を行い 初めて診断が可能なことであり極めて同情すべき点が 多々あることは認めるが財前被告に 法律上の責任を 問うことはできない。
こんなことでは 我々 大学病院の者は積極的な治療が できなくなるばかりか日本に まともな医者が いなくなってしまいますよ。 まあ 医学の発展のためには すこぶる正しい鑑定なので堂々としていて いいということだよ 財前君。 あんた この悪徳弁護士に たぶらかされとんねんで!お待ちください。 山陰大学。 季節外れの人事で 驚いたかもしれないが山陰大学で 保健センターの 教授のポストが空いていてね。 鵜飼先生には 余計なご心配を おかけしましたがわたしの医学的信念が 認められました。
裁判なんかに使う金が あんのやったら退職金として払うてくれや そんな兄貴が生きとったらな きっと そないしとったはずやちょっと待ってよ そんな離さんか! ああっ!どうも お世話になりましたおい! 返せよガキは すっ込んでろい!先生。 あっ 財前先生。 里見先生に お伺いしたいことがありまして。 鑑定をした唐木先生は 立派な方です。 もし 患者の立場も顧みて 鑑定される第三者がいたら事実なら 何度でも話します。 財前先生。 先生みたいなバカな人に合う 病院なんて どこにもありません。
安倍総理大臣は、衆議院本会議で 施政方針演説を行い、 経済の好循環を実現して、 経済再生に全力を挙げる姿勢を 強調しました。 『経済の好循環』なくして デフレ脱却はない」と 強調しました。 さらに、安倍総理は、 「来年度から法人実効税率を 2.4%引き下げる」と述べた他、 女性の活用を訴え、 国家公務員の採用にあたり、 「再来年度から3割以上を 女性にする」と述べました。 午後1時、国交省に呼ばれた JR北海道 野島誠社長に対し、 ごちそうさん。
国と 浪速大学医学部 財前教授に対して控訴いたします。 人間相手の仕事には 常に 計算外のことが起こるものです。 なら 示談にしますか?示談?過失を認め 謝罪をしていくばくかの慰謝料を 支払うんです。 慰謝料なら 名誉棄損で こちらが もらいたいくらいです。 鑑定をした唐木教授は 第一人者です。 唐木教授以上の意見は ございません。 お父さんな 大学病院を辞めたんだ。 大学病院ではないが 化学療法専門の病棟を持ち緩和ケアチームも 確立されている。
3年後に 浪速大のガンセンターが 出来たら 君を内科部長に呼ぶよ。 我が 浪速大学附属 高度ガン医療センターは大阪地方自治体だけではなく 企業との連携を密に図ることで国立大学の経済的自立という 課題を 我々 浪速大学では…。 ほとんどの金策と根回しは 財前先生がやったって話だからな。 鵜飼先生は学長になられたし 財前先生もセンター長になられるんだ。 里見先生の見立てどおり 憩室炎ね。 大丈夫ですか?ですが 浪速大学側の 圧力が ものすごくて大学を辞めた わたしの紹介では かえって 皆 警戒するでしょう。
いや しかし 東先生は それこそ 肺の専門家です。 東先生と財前さんの間には 確執があったとも言いますし案外 立ち上がってくれるかも しれませんね。 はい?君は なぜ 浪速大 辞めたんだね?大学病院が 嫌になったからです。 東先生に 裁判のご協力を お願いしてはどうかと関口さんに勧めたのですが もし それで東先生に ご迷惑が掛かってはと 気になりまして。 東先生には 東先生の 信念があると思います。 中部食道のCAで 検査入院中です。
財前教授は ご多忙で1か月先まで 手術のスケジュール 埋まっております。 どないしても 無理だすか?教授先生に 切ってもらえるんやったら嫁はんも 息子も 安心するんやけど。 財前君は 一流の外科医だよ。 研究設備は 前と 比べようもないが医者同士の手柄争いや いがみ合いがない。 やあ 柳原先生。 この柳原先生ね あの婿の 財前五郎君が特別に目かけてるあっ でも あの…。