東京に 嫁いでいた志乃の孫の 瑠璃子が突然 神楽家に 帰ってきたのでございますはい。 瑠璃子さん。 宗佑叔父さんが 勘当か 離婚かって。 宗佑叔父さんのことで奈緒子さんと ばあちゃんが やり合ってるって。 それで 宗佑叔父さんは?この家には 居づらいらしくてね 茶屋街の 知り合いの下宿の方に。 えっ? あの声は…?瑠璃子?瑠璃子お嬢さま?はっ。 えっ?瑠璃子。 ここは 瑠璃子お嬢さまの生まれ育った ご実家。 ねえ 瑠璃子さん。 もともと あの部屋は 瑠璃子さんの部屋だったんだし。
えっ?日本の染色とネーティブアメリカンの 染色の 交流会なんだって。 瑠璃子さんたちの お母さんが 亡くなったのは幸ちゃんが まだ 小学校に 上がる前だったから瑠璃子さんが 育てたみたいなところあるものね。 私も 瑠璃子さんが 良樹さんと 東京に行くとき後のことは 任せてって 言ったんだから。
でも 宗佑叔父さんが いないよ。 母親を 取るんやったら 奈緒子さんとは離婚するがも 仕方ない。 離婚したかて 奈緒子さんはかぐらやの女将として 働いてはくれるやろ。 えっ? 私は そう言いながらも 奈緒子さんは離婚なんて 考えてもいないんじゃないかって。 じゃあ ホントに ほとほと 愛想も尽きたってこと?私 宗佑とは 離婚なんてしたくない。 私ね 宗佑が 悩みぬいて出した 答えなら離婚するって言ったら そうしようと 思ってる。