六道さん お元気ですか？あしたから 期間限定の イベントショップをオープンさせるんで そっちの準備に 追われてます。 「ところで 六道さんのとこの関谷さんて どんな方ですか？」「仕事ぶりもですけど 性格とか 趣味とか」「あ 別に 引き抜こうとか 考えてるわけじゃないんでご心配なく！ 俺が 個人的に 興味あるだけなんで」えっ？ ちょっ ちょっ ちょっ ちょっ。 高１で 紗絵子さんに 出会い 一目ぼれ１９歳で ついに 付き合って チューを 達成するも他に 好きな人がいるのも 知ってるし。
爽太君。 ちょっと いい？何ですか？ねえ？ 爽太君。 ショコラティエとして。 率直にいうと チョコレートが 食べたいって 思ったときありがとう。 私ね チョコレートを 売ってるけど一番 売りたいのは やっぱり 夢なの。 《爽太君が パン・オ・ショコラ 作ってくれたら♪～パン・オ・ショコラ？ えっ？諦めたんじゃなかったの？やっぱり 何とかして リクエストに 応えらんないかなぁと思って。 でね パン・オ・ショコラは 毎週 曜日を決めて 限定販売にする。
俺も 紗絵子さんの前だと緊張しちゃって 訳 分かんなくなっちゃうから。 爽太君！ハァ ハァ。 爽太君 いつも カッコイイけど今日は すっごく カッコイイね。 ペアの お皿とか マグカップとかで明るい 色使いで お花柄とかが…。 インパクト ある 色柄で。 そこそこ カジュアルで丈夫そうなの？うん。 どうしようっかなぁ？でも 誘ったのは 紗絵子さんだよ。 《紗絵子さんにとって こんなこと爽太君。 爽太君 来てくれたら すごい 喜ぶと思う。 私も 爽太君のチョコを 楽しみにしてるお客さんの 一人だから。
ムース・オ・ショコラ ２つ 下さい。 ムース・オ・ショコラですね。 最近 わりと ショコラ・レ 選ぶよね。 俺は 俺が作った ショコラを 紗絵子さんが 食べて幸せになってくれたら それで いいんだ。 紗絵子さんが 誰と デートしようが 関係ない。 俺は ただ ショコラ・ヴィでしか 味わうことのできない究極の パン・オ・ショコラを 完成させてこの店で 彼女を待つだけ。 紗絵子は いい旦那さん 持ったよね。