巌雄先生が解剖する前に。 消えた放射線科医と 消されたＡｉ画像。 立花先生…。 立花先生は もう亡くなっていた。 立花先生が 俺宛にメールをくれてたんです。 俺 ちゃんと 巌雄先生に伝えたんですけど。 こんな時間に 何やってんの？長野の患者の画像なら もう とっくにコピー させてもらっちゃいましたけど。 技師君が残した あの画像には 碧翠院にとってとってもまずい何かが 写ってるから。 あっ 田口先生 採血 お願いしていいですか？あっ はい。
おはよう 美智さん 調子はどう？ うめは もう 骨になっちまったか。 すみれ先生 ちょっと。 私たちは 立花先生を殺してないんだから。 何で そんな のんびりしてられるの？だって立花先生は…。 上級生に向かってく すみれ先生。 すみれ先生 お昼のお薬ですけど…。 田口先生 院長先生を呼んで。 脳梗塞や脳出血の所見もない。 そんなこと言わないで 一緒に お茶でも飲みましょうよ僕とグッチーとミッチーで。
えぇ～？今日のことだって相手が私だったから いいようなもののもし 外来でミスでも犯したら 碧翠院は大変なことになるんだよ。 グッチー？田口先生？あぁ… あっ ちょっと失礼します。 わざわざ天馬君 自ら♪ 赤い靴 履いてました って歌ってくれちゃった。 すみれ先生が攻撃的なのは白鳥さんの言うとおり 何か隠し事をしてるせいだって。 医療従事者のバーンアウト燃え尽き症候群の典型です。 パソコンを のぞき見しようとしたら白鳥さんに見つかって。 長野の病院で何があって立花先生が 何を訴えようとしていたのか。
Ａｉを担当した立花先生は その読影結果を上司に伝え解剖を担当する巌雄先生にも事前に 画像とリポートを送っていた。 だったら どうして こんな画像になんのかなぁ？あっ 肺動脈は血液が斜めになってる。 でも 既に 空気が入ってのりのようになっていた 肺動脈の血液は斜めに 固まったままだった。 これは 大動脈の真下固まっていた 肺動脈の血液が心臓マッサ―ジのとき大動脈と心臓に 挟まれてこんな くぼみが 出来たんだ。 そう カテーテルが挿入されたとき 誤って 空気が入って肺動脈の血液が固まった。
解剖のミスを暴かれて 立花先生を殺してしまった。 立花先生は これと同じ画像を持って碧翠院にやって来た。 そう言ったら 立花先生は 怒って出ていったよ。 立花先生が このことを マスコミに訴えたら巌雄先生の法医学者としての 名前には相当 傷が付いただろうねぇ。 それなら どうして 最初に うそをついた！？巌雄先生。 立花先生が 普通に帰ったなら そう答えれば良かったのに。 うん？ 立花先生を殺してないって信じていいの？お前まで 俺を疑ってたのか？いえいえ ぼ… 僕 僕が食べる…。