えっ 雨？天気予報で 午後から降るって言ってたわよ。 ああ 丸尾君か。 あたしゃ 今 人生最大のピンチに 立たされてるんだよ。 人生最大のピンチ？あたしが悪いんだ。 丸尾君 あたしゃ もう 駄目かもしれないよ。 そっ それは 学級委員として 見過ごせない事態でしょう。 えっ？私が 穂波さんの所へ行って事情を話しておきます。 んっ？ 丸尾君？ハァ ハァ ハァ…。 あ～！ 丸尾と穂波が デートだブー。 誤解です！私は 学級委員として…。 小学校に入学したときから 使ってる 大事な傘なの。
大丈夫だよ。 あっ… 大丈夫 大丈夫。 ばぁ！太郎君 大丈夫？んっ？ 太郎！よしよし 大丈夫だよ 太郎。 丸尾君の眼鏡が 太郎君のおでこに落ちちゃってちょっと びっくりしたみたい。 あやそうと思ったのですが迷惑を掛けてしまいましたねぇ。 ガーン！！丸尾君。 穂波さん 私のすることは 迷惑なのでしょうか？あっ いや そんなことないよ。 えっ？ 丸尾君…。 丸尾君 落ち込んでたみたい。 丸尾君 傘を返しに行ったら持ち主の人 すごく喜んでくれたよ。 丸尾君の言うとおり 届けに行って よかったよ。
じゃあ この とげもだんだん これから あたしの心臓に向かっていくの？えぇ！ ホント！？私も聞いただけだから 分かんないよ。 分からないよ！でも このまま ぼさっと 待ってたらあたしの心臓に とげが！そんなの嫌だ！いらっしゃい いらっしゃい。 もう 今にも とげ 心臓への旅に出発するの？ってなことが あたしの体の中で 起きちゃうの！？あっ あたしの人生まさか こんな まぬけな最期を迎えるとは…。 あと どれくらいで 心臓への旅が終わるのかな…。 捜したんだよ！まる子 とげが とげがね 心臓に…。