山村美紗シリーズ 赤い霊柩車⑳ 血の鎮魂歌

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この番組のまとめ

アスカ・リゾートホテルを 買収されたという噂は本当ですか。 じゃあ これからは 呉服業のかたわらホテル業界にも 進出なされるいうことですか?とんでもありません。 じゃあ 今度の連休に泊まる ホテルを確保するためにアスカ・リゾート 買収したんですか?「そういうことですなあ。 遠山の女将さんも 大したもんやなあ。 明子さん 遠山呉服の 女将さん 知ってはるんですか?うん。 お前知らんけどな 遠山の旦那さん お亡くなりになったとき大きな葬儀 ウチで出さしてもうたんやぞ。 遠山源一郎さまや。

確か 今日 黒沢先生のお誕生日でしたね?そうなのよ~。 えっ 遠山さんって ホテル買収した 呉服屋さん?そう。 呉服屋やってましたらな 樟脳のにおいも好きになるし消毒液も 同じような においしまっしゃろ。 黒沢先生。 大事なお客さまだから上品な柄物を出してって 言ったでしょ!これ ただの 地味なだけじゃないの!別の ないの?美加子はん。 これからさ 僕の誕生日や 明子の誕生日は何があっても二人でお祝いしよう。 黒沢先生 大切なお時間 誠に申し訳ございません。

至急に葬儀を出してもらいたい っちゅうことなんでございますが。 せやから この葬儀は 俺が仕切る。 何やてわたしは 石原葬儀社のもんでございますが。 ですから 今日中にお通夜 明日 告別式というのはちょっと難しいかと…。 日を改められたほうがいいご葬儀が できるのではないかと思いご相談に伺いました。 葬儀屋さんは 大変かもしれませんがとにかく 今晩 お通夜をやってもらえませんか?ですが…。

あの二人は 亡くなられた志津さんのこら こら こっちやな こっち!社長から 明子さんのお話 よく伺っていました。 義母のなきがらに 涙 流してくれはったの明子はんだけやわ。 実は 来月 創業記念日があるんです。 それで その集まりのときに 社長が引退を発表して同時に 遠山呉服の後継者を 発表する予定だったんです。 義夫さんは どちらかというと先代 源一郎氏の血を継いで 職人肌なんです。 エリさんは 遠山呉服店には どのくらい?3年です。

狩矢警部。 何ですって?遺体を解剖するやなんて!あ… 火葬の前に どうしても調べなきゃならないの。 何とかしてって… そんなもん あきまへん!予定していた3時には 間に合わないかもしれないけど2時間遅れぐらいで 何とかなるから。 いえ いえ! 仏さんの祭壇の 準備をさせていただきますんでその間 お時間をちょうだいして… ありがとうございます。 狩矢さん 狩矢さん 狩矢さん…!シ〜ッじゃないよ。 狩矢さん どうでしたか?おばさまは殺されたんですね?その可能性はありますね。

それやのに あんた火葬場まで 遺族をお連れして ウソついて だましてこんなこと 葬儀屋のすることですか!本当にごめんなさい。 ちょっと 座ってないで立て!それで あの志津さん 遠山の奥さんは殺されたんどすか?その可能性が大なんですって。 大丈夫 大丈夫 もう出来た。 じゃあ ほかに誰か あの家に 出入りした 可能性のある人は?もう一人いた。 誰?田所康雄って人。 おばさまが亡くなった日にね離れに続く 裏木戸を出た所で 見かけたのよ。 そしたら その人が 今日の葬儀のときも報道陣に紛れて こっちを見てたの。

ということは田所さんの奥さんが おばさまの死に何か関係してるかもしれない ということよね。 もう一度 田所さんとこ行って奥さんの頼子さんに 話を聞いてみようか。 田所頼子さんですか?どちらはんですか?遠山志津さんの 葬儀を 請け負いました 石原と申します。 おととい 遠山志津さんに 呼ばれたそうですがお会いになったんですか?あっ ちょっ ちょっと待って。 関西のお雑煮って 白味噌だよな?うん。 あの家で関東出身というと… 次男の奥さんの 美加子さん。

千代菊ねえさんどすな。 千代菊ねえさんは 祇園一の 売れっ子芸妓どした。 千代菊さんも 亡くならはったようやし。 この やや子は 間違いのう 千代菊さんの子どす。 ホテルの 買収の件ですか?あれは 千代菊さんの 純愛から来たものなんどす。 遠山志津さんのご葬儀に いらしてましたよね?そして この赤ん坊は あなたのお子さんでは?子供?確かに わたしは 千代菊を愛していました。 いや わたしは 妻や子を捨てても千代菊と 一緒になろうと思っていました。

どなたか ご存じですか?京都には そんなにないはずだから 片っ端から電話して遠山志津さんが来たかどうか 確かめれば分かる。 あの 遠山志津さんって方も 覚えてらっしゃいませんか?はい 覚えてます。 この写真なんですけど遠山さんが抱いてる この子供 頼子さんだったりします?ああ そういうたら 遠山さんが来はったときいつも 特別 長いこと 話してはった子がいました。 刑事さんが 何の用なの?実は これまで明らかにしてませんが遠山志津さんは 殺害されたものと思われます。

加津子さん。 わたしなら 何も文句を言わずに 何でもやると 思わはったんです!加津子 そんなことはない。 それは あなたが 本当の子供だからこそ時期を待ってたんだと思います。 だから まず義夫さんと信夫さんに 跡目を譲ってからそれから あなたに本当の母親だと 名乗りたかったんだと思うわ。 加津子…。 それに あなたの妻として 遠山家の 長男の嫁としてあなたに 遠山家を継いでほしかった。 納得してくれましたか?あのあと 頼子さんから 電話があったんです。 離して!あっ あ~!加津子さん。