健太郎 あんときも ずっこけてたよね。 健太郎の方が おいしそうだったんじゃないの？冗談じゃないよ。 健太郎はさ 魔法とか そういうの 全然 信じないの？俺は 医者だからね。 健太郎？あっ…。 先輩！もう 先輩！イエイ！ イエイ！ 遠い所から ご苦労さまです。 試験？先輩 専門看護の試験 受けたの。 はい？いや いずみちゃんから よく東京の 若葉会だっけ？昔 いた 病院の話を 聞かされるんですけどそこに すごく怖くて 鬼のような 先輩がいたって言うから。
今日から 先輩が １週間ほど お世話になります。 高杉先生とは うまくいってるの？ほら 夜 ２人でやる。 トランプ？トランプなんか 今どき やりませんよ。 じゃあ 何で こんなに たくさん？外国人の患者さんがね 妙に 私のことを気に入っちゃってバースデーのプレゼントだって くれたのよ。 あっ そういえば まりあちゃん アメリカに留学だって？卒業したら 向こうで 医者になるって手紙に書いてあったけど。 先輩の娘なんだから 大丈夫ですよ。
それで 永島先生は こんな感じ。 そしたらさ 自然とさそういう雰囲気になるじゃない。 いい雰囲気じゃないですか！そしたら 見てたのよ。 小さいうちはね それでも よかったんだけどだんだんと 大人になるし ちょっと まずいかなと思って永島先生にも そう言ったのよ。 えっ ホントですか？まぁ 永島先生らしいんだけどね。 えっ？それとも 朝倉に色気が足りない？あの子 スタイルはいいんだけど何か 色っぽさとは無縁で。
一人で大丈夫ですから。 一人だと心配ですね。 私は ほら 待合室とかでも大丈夫ですし。 何で 電話してこないんですか？あ… いや でも 専門看護師の試験が終わるまで気が散るから 電話するなって 言ったから。 あっ 踏んづけちゃった？大丈夫 フフッ。 安西さんの様子が おかしいらしい ちょっと 行ってくる。 今日は入院患者さんも いることだし。 ずっと面倒を見ている患者さんが 様子が おかしいらしくて。 帰ってきたときには 元気だったんですけど酒 飲んで 寝ようと思って 見てみたら何だか 様子が変で。
そのうち いろんな管をつけられてけど おふくろの葬儀の後親父が 俺に言ったんだ。 安西さんもさ 堅苦しいこと 好きじゃないから先輩 酔っぱらってるんですか？酔っぱらってません。 「いやー 高杉先生がいるんだから 無理だよ」って言っても「面では負けるけど 腕っ節では勝てる」とかここは魂の通り道だからね。 寝言？っていうか ジェットコースターに 乗ってるときみたいに「ひゅー」とか 「ひゃー」とか 楽しそうだったわよ。
ちょっと いいですか？コンプレックスだよ コンプレックス。 はっ？都会の人間の 島の人に対するコンプレックス。 永島先生。 先生 「サプライズ」ですよ。 このたび 高杉先生の方から お申し込みを頂き今日は まぁ その面接に伺ったわけです。 永島先生は ちょっと黙ってて。 私は 高杉先生は ずっと この島で 患者さんを診ていくんだってそう思ってた。 永島先生は 黙っててください！ちょっと 朝倉。 コンドミニアムか 戸建てか 幾つか提携した物件があります。
うわー 夢のシステムキッチン。 今までの実績からいうとこの研修プログラムを 経験した人たちはその後 目覚ましい活躍をしてます。 あなたは 何しに来たんですか？えっ？研修プログラムのことなら 水島先生だけで十分でしょう。 あしたは お二人で 観光でも なさったらどうですか？僕は 引き続き 高杉夫妻と 詰めた話をするんで。 それで 自分だけ ディズニーランドに行くつもりなんでしょ。
今後 何があっても 健太郎に ついていくって。 私なんて もともと高い理想があって ナースになったわけじゃないしそれに比べて 健太郎は いろんなこと考えてて。 高杉先生 漁協の集まりに 参加してたんじゃないの？聞いたら？ 高杉先生は 今日は 来てませんって言われたんでしょ。 永島先生まで来るなんて おかしいもの。 うん？もしかして サプライズ？えっ？ほら 永島先生 言ってたじゃない。 サプライズが必要だって。 永島先生 先輩にプロポーズするんですよ！えぇー！そうなんでしょ 健太郎。
どういうこと？いずみの勘違いで永島先生は 尾崎さんに プロポーズするためにこの島に来たことに なっちゃってるんですよ。 先輩！今 水島から電話があってこれから 健太郎と永島先生と ３人で来るって。 体のこと？えー 先日 お話しした 研修プログラムについて永島先生から 追加の説明があるので今日は お集まりいただきました。 根本看護部長からメールが来て 高杉先生は 永島先生のところに仕事のこととか アメリカ行きのこととか将来のこととか 健太郎が 私に相談せずに勝手に決めちゃうことは 私は 気にしない。