それは テレビ取材のためにさっき たまたま購入した私服に 着替えるかそれとも このまま いつもどおりの制服でいくか。 正直 せっかくテレビに映るのならこの買ったばかりの服で いい感じに映りたい。 しかし このタイミングで着替えるとあっ こいつ テレビが来るから 着替えたなと思われてしまう。 しかし 考えてみるとここにいる数人に どう思われようとテレビの向こうで見ている 視聴者は数万人。 ただでさえ 人手不足なんだから。 次は掛田団地前 掛田団地前。
うん？コンコン！コンコン コンコン！進まないですね。 だから このタクシーに 乗るまでに過ごした無駄な時間を 削ればいいわけだからもう１度戻って そういう選択を すればいいんですよ。 そういった分岐点で どの選択肢を選ぶか。 このタクシーはねお客さんがやり直したいと思う 過去の分岐点に戻してあげることが できるんですよ。 過去の分岐点？ええ。 例えば このタクシーに乗る １時間くらい前に戻ってそこから べつに 今やらなくてもいい無駄な行動を省いて もっと早く ここに来れるようにするんです。
ビューンどうです？ 今これ タイムスリップ感 あるでしょ？タイムスリップ感 出たでしょ？ふふっ ははははっ…。 あっ 保険証ならあるんですけど あの 印鑑が今ちょっとなくて。 どうしたんですか？印鑑が必要らしいんですよ。 えっ 何？印鑑 印鑑 印鑑…。 ねえ どういうこと？印鑑…。 いや 説明もなしに 印鑑持ってくとか おかしいでしょ。
次は掛田団地前 次は掛田団地前。 大丈夫？ 触られたの？おい 待て！いやいや ちょっと 急いでんの。 まあ ここで話しても らち明かないからとりあえず警察行こう 警察。 何で警察行かなきゃ いけないんだよ。 ちょっと ちょっと どいて どいて！どいて！どいて！そいつを捕まえて～！はい カット！～！カチン カチン！待て～！待て〜！もう～！違ぇ つってんじゃんよ〜！誰か あいつを止めて！こら 待て痴漢！痴漢！あぁ～！戻って 戻って！さっきのバス停。 タイミング間違えた。