けど 性格が悪いって 言ったの 私じゃないのよ？けど その店の人が女将さんの ご主人だったなんてね。 しゃべっちゃったんでしょ？女将さんの指導の 不満を。 もう 宗佑叔父さん ホント 懲りないね。 もうね 仕入れから 仕込みから その上 接客までこれ 一人で やるっていうのは 普通に考えたら 無理なんだって。 一人で 一生懸命 やってみて ホントの ホントに「ああ。 っていうなら まだしもまだ プレオープンの段階で 体も 元気なうちからバイトって どういうことよ？しかも 何で 女子大生？ああ。
ほのたびに 大女将や 奈緒子さんがほの尻拭いを されてこられて。 な… 何？ゆうべ 何かあったんですか？真知子さんは 関係ありません。 けれど 真知子さんが 私の指導を どう思ってるかはよーく 分かりました。 塾生の皆さんは それぞれの 指導係の仲居さんに 付いて食事の配膳や 料理の お運びなど お願いします。 真知子さんだけは まだ お辞儀の練習みたいね。 ホント いつまで やらされるんだろう？お辞儀で つまずくなんて 女将の修業早々に 諦めた方が いいんじゃないの？ちょっと。
たとえね 修業中の塾生といえども お客さまの前に出たらかぐらやの仲居の一人。 失礼いたします。 じゃあ 真知子さんは お料理を置いたら頭だけ下げて すぐ 戻って。 失礼いたします。 失礼します。 あっ！？あーっ！大変 失礼しました。 このバッグを 娘の誕生日に 買ってあげたくてそれで 一緒に 来ることにしたんだよ。 この かぐらやの不始末は全て 大女将である 私の不始末でございます。 大女将に ここまで わびられると。 まあ 今回は 大女将の顔に 免じてということで。 失礼します。 大女将。