何が 「女将になりたいのなら修業に来る前から 習っておくべきでした」よ。 《私も 金沢に乗り込んで陣内リゾートの 旅館を 立ち上げるためにあんな いけ好かない男ね そのうち 天罰が下るわよ。 まだ 食べる気?大丈夫ですか?大丈夫。 陣内さま。 お忙しいですね 陣内さまも。 綾さんって 陣内さまのこと 好きなんじゃない?えっ?私も そんな気がしてた。 あなたは また 個別指導です。 大女将の おっしゃるとおりでございます。 大女将に。
誰です?昨日の お風呂掃除の当番。 あなたの言うとおり何も そこまで できるようにならなくてもいいんじゃないの?えっ?いつでも かぐらや お墨付きの 女将の資格 諦めて もう能登へ 帰っていただいて いいんですよ?誰もね 残ってくれなんて 言ってないからね。 観光協会の皆さんも ますます 女将塾には期待されとるみたいですね。 まあ 陣内リゾートが 再建する旅館の女将になることが 決まっとるんですさかい当然ではございますが。 これも 宗佑坊ちゃまの努力の たまものでございます。
だから ちゃんと 50歳以上っつって募集も したんだよね。 50歳以上って ちゃんと。 ああいう服を 着せたんか?はい?そのころ かぐらやでは…陣内さま。 陣内さま。 陣内さま。 じゃあ 終わりにする?幸も 夜食の準備しないと いけないし。 夜食?うん。 しかも 背中の こんなに開いた服 着た全然 働かん子や。 真知子さん。 あんた ここで 何をしとるんです?今日は 幸が 一人で 夜食の支度 しなきゃならないって 言ったらよかった。 この キンキも 真知子さんが 煮付けてくれたの。