大女将。 さすが 奈緒子さんが 目をかけとる娘だけあるわ。 あの神経の ずぶとさは 奈緒子さん そっくりや。 えっ? 奈緒子さんも もうすぐ こっちに 戻ってくる? ああ。 奈緒子が 戻ってくんなら 俺も また 頑張んないとな。 ようやく 奈緒子が 東京から 戻ってまいります。 大女将は ご存じなんですよね?おば…。 ぶ… 無礼… 無礼者。 大女将? ああっ。 大女将?ああ ああ…。 大女将。 大女将。 誰か! 大女将が 大変です。 誰か 来てください! 大女将!大女将。
中間試験の問題 作るいうて。 中間試験? 何の?はっ?失礼いたします。 あしたまでに 何とか中間試験の問題を 決めたいと思うてね。 ほやさかいほれまでに 何としても 中間試験をしてあの女将の素質の ない人には 辞めてもらわんと。 あさって女将塾の 中間試験を行います。 えっ? 中間試験?課題は お茶と お菓子での おもてなし。 これは 何が何でも真知子さんを 追い出す 大女将の作戦じゃない?そう思う。
背伸びせずとも 自分らしい やり方でおもてなしされれば よいかとこの増岡は ほのように 思うのですが。 どうだろう? このあたりで女将に向かない 塾生は 辞めてもらったら どうかね?ああ。 今日は しっかりと 塾生たちの接客を見せてもらいますよ。 佑美君か。 村田さまの 本日の お召し物も よく お似合いになられています。 4月にならんと 店には並ばん 季節限定のはずやけど?ホントです。 さすが 佑美君だね。 それこそ 佑美君の 女性としての 魅力の たまものだよ。