女将塾の 塾生の方を 女将として 迎えます。 そして 実家の母親も 無事 退院しようやく 奈緒子が 東京から 戻ってまいりましたはい。 お兄ちゃん 最近 バンドの練習で友達の家に 泊まり込んでたのに奈緒子さんが 帰ってきたって メールした途端戻ってきちゃって。 俺の元気のもとは 奈緒子の 笑顔だから。 お母さんには 特に 女将塾の 世話まで 任せてしまって。 もう 毎日 毎日塾生さんたちの 面倒を見られて大女将も 大変そうでございました。 俺のことは ともかくさ 奈緒子も その辺は重々 承知してんだから。
ほやけど お前女将塾を 任せられたと 言っとるが張り切って 中間試験まで しとったやない…。 だから母さんはね その中間試験で 真知子ちゃんを追い出したかったんだよ。 仮にも 真知子さんはこの かぐらやで 女将修業をしてその お墨付きを頂こうという そういう お人ですよ。 ほれに 言うときますけど あの 能登の 真知子さんは最初っから 私は 女将 失格やと 言うとった お人です。 けれど 真知子さんは 私が 女将の素質が あると思って女将塾の 塾生にした人です。
今 真知子さんに 聞いたんですけど大女将が 真知子さんに…。 そのことは 真知子さんから 聞きました。 大女将としての 意地もある。 どうや?奈緒子さんさえ よかったらもう一度 塾生たちの指導 続けてもろうたら?あいつが 口で どう言うか 分からんが内心 喜ぶと 思うんや。 それでしたら 真知子さんを…。 大女将。 大女将からの 個別指導を 続けていただけたらと。 でも 真知子さんは大女将の稽古が あるんじゃないんですか?奈緒子さんが 戻ってきたんだもの。 真知子さん。