春 まだ 浅きころ かぐらやへ 毎年 恒例の大阪の 熊谷観光の 団体さまが おみえになったので ございますうちはな 背中。 熊谷観光さん。 ことしの ツアーの目玉は 何というても今週から 塾生さんたちにはそれぞれ 客室に付いて 接客をしてもらっています。 《このままじゃ 香は《せっかく 見つけた 女将という夢もいくら 一緒に 修業をしとる 仲間のためとはいえお泊まりいただいとる お客さまに面と向かって 言うようなことや ありません。 大女将の おっしゃるとおりです。
あいつ 女房に 愛想 つかされて半年前に 離婚されたんや。 同じ ツアー客に 小金井って 女の客 いるやろ？その人が 元 女房ですわ。 この 春風堂の 和菓子 小金井さまに お出しして。 真知子さん。 元 女房との仲を 取り持つことがこのツアーの 参加条件なんです。 私はね わが熊谷観光の この かぐらやツアーを成功させるためやったら 復縁の手伝いでも 何でもします。 せやからね 真知子さんにも 力になってもらいたいんですわ。 何？ 真知子さん。
だから 絶対 駄目なんです。 お造り 三点盛りを 七点盛りにしてほしいそうです。 ですが 今回の お客さま 皆さんこの かぐらやの料理を 楽しみに 来てくださってるんです。 ここに 来るようになって日本料理のよさが 分かってきたと そう おっしゃって。 大女将の 志乃でございます。 これが 大女将でっか。 そしたら キャビンアテンダント してたんかいな？ お姉ちゃん。 アテンション プリーズ。 アッテンション プリーズや。 アッテンション プリーズ。