素人の娘さんでも やる気と おもてなしの心が あれば女将に 育て上げますという 奈緒子の提案した 金沢女将塾梅の花が 奇麗だったよ。 真知子さんは 別。 大女将の 個別指導です。 真知子さんは 他の塾生さんより 後れを取ってるんですよ。 さあ 真知子さん。 何で 私 日本舞踊まで やらなきゃ いけないんですか？着物の所作を 美しく見せることを 覚えるには日本舞踊が 一番。 真知子さん。 あのときの 奈緒子さんは よう頑張った。 真知子さんを 必ず 女将にしようと。
うまいね 真知子さん。 特訓？だから せめて一緒に 夜食でも 食べてってもらおうと 思って。 真知子さんは ここだよ。 真知子さんの 大ざっぱな 性格のもとが 分かりました。 えっ？ 奈緒子さん。 ねっ？ お母さん？まあ ほれを言うなら 奈緒子さんかて嫁としては 初めのうちはしおらしいところも あったんやけどもう いつの間にか 態度も 大きいなって。 私が 反対しとるがに 勝手に 自分で一生に 一度の 女将襲名披露のためのもの。 そうだよ 真知子さん。 真知子さんも 早く 慣れないと。
奈緒子が 嫁として 苦労してるのは俺が 一番 よく分かってるから。 ちょっと 大女将と 奈緒子さんの お話を。 ほれがこの春の 観光協会の パンフレットの表紙にかぐらやの女将の 写真を 載せたいと。 大女将か 女将の どちらか お一人をと 言われまして。 大女将に。 この かぐらやは 大女将で 成り立っているんですから。 ほれが 担当の方が奈緒子さんの方が いいんではないかと おっしゃって。 北陸新幹線 開業に当たり奈緒子さんの年代の 女性を ターゲットにしたいとか。