小説なら いざ知らずこれは ギャルゲーなのよ。 文芸じゃなくて エンターテインメント。 女の子の カワイイ シーンがなくちゃ宝の持ち腐れでしょ?英梨々…。 あんたなんか 夏休み前から ずっと やる気マックスじゃない!私は 商業作家ですもの。 仕事に対して 全力で臨むのは いつの場合でも同じ。 次回作の小説 遅れに遅れてるんですって?誰が しゃべったのかしら それ。 場合によっては 密告者の人生そのものを消し去る必要があるわね。
うっ! 何だ? この 絶妙に さりげない ポジションチェンジは!だって 先輩 小説の方を遅らせてまであんた あたしの存在 完璧に無視してたでしょ。 ねえ ところで これって 何やってるの?倫理君のヘルプまで するつもり?それは いくらなんでも 愛が… じゃなくて荷が重過ぎると思うのだけれど。 そのプロレスみたいな 予定調和のケンカ やめてよ!今は BGMのないゲームなんて ないからな。 ピコピコいってれば みんなが喜ぶ時代は数十年前に終わったんだよ。
今 倫理君の家にいるの?か… 家族とケンカして 家出してきたみたいで。 つまりは 倫理君は 今同い年の いとこの女の子と一緒に 住んでいるってことなのね?どっ 同居。 まさか あのラッキースケベイベントって 実体験!?違う 偶然だ!あのときまでは…。 何ですって?倫理君と そのいとこの彼女は 同じ日に 同じ場所で生まれたの?しばらくは 実家に預けられるんだよね。