陣内の会食の 陣頭指揮を 任された 真知子は腕を振るって 能登から取り寄せた オオダイの料理をお出ししたので ございますが…女将。 これは いったい 何だ！？どうかされましたか？こんな 塩っ辛いものを よく 食わせてくれたもんだね？その責任を感じ 行方知れずになった 真知子を能登まで 捜しに来た 奈緒子と 陣内ごめんなさい。 大女将も 奈緒子さんも甘くなったもんよね？昔じゃ 考えられないもん。 あの お料理のことは 私と 大女将そして 真知子さん 陣内さましか 知りません。
だが 私はね 真知子君には 不満だ。 ところで 話は 変わるが 宗佑君は ことしも また観光協会主催の 金沢弁当の コンテストに出品するらしいじゃないか。 何しろ かぐらやの夫婦弁当は 宗佑君が作る 小籠包に奈緒子君の作る かぶらずしの 組み合わせは絶品の お弁当だからね。 真知子さんに 全てを話し おわびいたしました。 真知子さんが 女将塾に 無事 復帰を？そんな気が しましたもので。 えっ？実は私と 真知子さんは 子供のころ あの 能登の真知子さんの おばあちゃんの 民宿で 会ってるんです。
えっ？房子さんのためにも卒業試験 １番 目指してほしいの。 ところで 奈緒子さん。 塾生さんたちの 卒業試験 何にするかもう 決めたんか？ああ…。 卒業試験には 塾生 全員が 見事 合格してほしいんです。 奈緒子さんも 必死だね。 まるで 奈緒子さんの 卒業試験みたい。 そうなの？何で？全員が 合格せんと奈緒子さんも 一人前の女将とは 認められませんということや。 陣内さまと 真知子さん。 真知子さんのこと 好きなんじゃないかしら？えっ？ ホントに？何かね そんな気がするの。