私が もっと しっかりしていれば 房子さんだって真知子さんの料理に あんなことは…。 真知子さんと 話しているのを。 私 真知子さんと 約束したんです。 えっ?そろそろ 女将塾の 卒業試験と お聞きしましてね。 ほんで できれば 真知子さんをと。 私が 真知子さんと 結婚を前提に お付き合いしたいっちゅうのは。 丈太郎さんがさ 真知子ちゃんと付き合いたいっていうのは 個人的な 気持ちなんだから一応 本人には 伝えといた方が いいんじゃないの?それは そうなんだけど…。
えっ?だって あの親子のことだからさ今ごろ 真知子ちゃんと 直接 交渉しちゃってるかもよ。 もう 卒業試験も間近だっていうのに こんなことで 真知子さんが ばたばたしてたら合格するものも できなくなっちゃう。 えっ? 公私ともども 熊谷観光に 就職ってそれは どういうことですか?せやから真知子さんには うちの観光会社に 就職してもらってただの お付き合いや あらしません。 け… 結婚!?えーっ!?どうですやろ?将来は 熊谷観光の 社長夫人の座が 約束されてます。 真知子と 丈太郎さんが 結婚か。
ちゃんと 考えてくださいね 真知子さん。 真知子ちゃんの 気持ちは もう 決まってんだから。 真知子ちゃんのその ため息の原因はさ もっと他に あるんじゃないかな?他に?うん。 《ひょっとしたら 真知子ちゃんにも そんなふうに今後とも よろしく お願いいたします。 以前 そこで 偶然 君に会っただろ?俺が 銀行からの出資を 断られて 会社が倒産するか どうかってことに なったとき強引に 近江町市場に 引っ張っていってくれた。 これで 真知子ちゃんがさ 卒業試験で 1番になったら全て うまくいくんだけどな。