何でだろう？火の手は 部屋の中にまで 迫っていた絶体絶命であった脱出不可能な 炎熱地獄と 化した ホテル ニュージャパン新婚夫婦が 火災に気付く １１分前消防庁に 通報が入っていた真っ先に 出動したのは麹町消防署の 高野 甲子雄 隊長 率いる第１１ 消防特別救助隊だった消防署員の中から 試験によって 選抜されるオレンジ色の制服を 着ることが 許されるのは特殊な任務を負う 彼らのみホテルの ９階 １０階が 巨大な炎に 包まれていた数々の火災現場を くぐり抜けてきた歴戦の 高野たちですら見たことのない 最悪の
火災を 発見しながら 消火栓の使い方も 分からずこの対応は 当時の新聞でも 厳しく 報道された事故当時 工事は まだ 進んでいなかったというさらに この時点で 取り付けられていた スプリンクラーも一部 配管が つながっておらず水が出ることは なかったという結果 １００人以上もの人が 取り残されてしまったのだホテルなどでは 通常 屋外の空気を 取り込みそこに 水を掛け 加湿その後 適温に暖め暖房として 各部屋に送るだが このホテルの場合外気を取り込み 加湿する装置を 停止し各階の空気を 循環させ 加熱だけを
幾つもの問題が 重なり 大惨事となったホテル ニュージャパン火災宿泊者の安全を 約束する ホテルとしてはまさに 最悪だった誰もが 憧れ ステータス シンボルだった超一流ホテルの 実態は いつ 崩れるかも 分からない…防災意識の 乏しさホテル ニュージャパンは 高度成長期の１９６０年に オープン東京オリンピック 開催に伴う 観光客の増加を 期待し都内に 高級ホテルが 続々と 開業したころだった建築や 設計は 一流の設計士や デザイナーが 手掛けたという創業から ２０年が たとうとするころには存続の危機に ひ
部屋に響く 隊員たちの声その声は 高野の耳に 届くのか？炎に焼かれた 高野は…高野を 動かしたのは「目の前の この人を 助けたい」 その思いだけだったそして 高野は仲間の待つ 屋上へ つながる はしごを つかんだ東京２３区 全域の消防力を 総動員するという最高ランクの 出動形態だったさらに 救急など 他の部隊からも応援部隊を 出場させる 増強特命出場も 同時発令消防総監が 直々に 現場の指揮を執るというまさに 消防庁の 総力を挙げての 消火救助活動となった助ける側も それを待つ側も 決して 諦めず誘導に当