カツオ 何で 手島さんに こだわるのよ？手品を習う暇があったら 勉強したら どうだい？さよう。 カードを貸していただけます？おっ また マジックだね。 あの… これで 例のマジックを お願いします。 「例の」って？ビリビリに破いて元に戻す マジックです。 カツオ それ テストじゃないの。 では 今 破いた答案用紙が 入った帽子をお父さまに かぶっていただきます。 じゃあ カツオのテストは？ハハハ。 素晴らしいマジックを 見せてもらって。 マジックを見せてもらったのは あたしの方よ。
んっ？ 「お世話になった編集部の 波野ノリスケ氏に感謝する」社長賞！おめでとう！編集者のお仕事って 原稿ができるのを待ってるだけじゃないの？心外だな。 伊佐坂先生と あちこち取材に行きましたからね。 ノリスケさん！ほら ノリスケさんが いてくれるんだから 大丈夫よ。 カツオは ノリスケさんにごちそうして もらいたいだけなのよ。 ノリスケさん。 伊佐坂先生の原稿が遅れるのは いつものことじゃないの。 ノリスケは 伊佐坂先生のことなら何でも 分かってるんじゃなかったのか？はい…。
くりもなかに うなぎ！？できることなら 僕が 伊佐坂先生と 代わりたいよ。 ノリスケさん 行くわよ。 伊佐坂先生が傑作を書けるのもお軽さんがいてこそ ということだな。 ノリスケ 原稿はできたのか？おかげさまで このとおりです。 ノリスケさん そんなに のんびりしてて いいの？あっ まずい！どうも ごちそうさまでした。 ノリスケさん 原稿 原稿！どこまでも 心配かけるやつだな。 よし お鍋だ！カセットコンロは あたしが 出しておくよ。 ジョギングです。 ジョギングだって 認めたよね。