橘先生って一体 どんな人なんですか?あれ? 高杉先生もしかして ファンになっちゃったとか?ははっ まあ そうとも言えますけど。 患者さんは神田光一郎さん 男性 37歳です。 低血糖と診断して 点滴をしましたが 帰宅間際激しい全身けいれん発作を 起こしました。 脳腫瘍の可能性は?頭部CTで異常なしです。 じゃあ 低血圧の原因は心臓?心臓の動きは正常です。 脱水なら低血圧を説明できます。 重症感染症や薬物でも 血圧が下がる可能性がありますね。
里見先生 神田さんの 血液検査結果が出ました。 血中ナトリウムは118。 体内のナトリウム量に比べて水分量が 過剰に増えているようです。 神田さんのけいれんの原因は 低ナトリウム血症だったんですね。 水とナトリウムのバランスが 崩れた結果けいれんが起きてたんだ。 里見先生が 素早く気管挿管しなければそれで回復に向かうはずです。 神田さんのご病気は 低ナトリウム血症でした。 低ナトリウム血症の 治療をしてるのに何で 新たに 後頭部痛が出てくるのかしらね。
神田さん!危ないですよ!やめてください!ピピピッ… ピピピッ…対処療法に過ぎないから また錯乱を起こすかもしれない。 髄液検査って もうしたの?これから行なう予定です。 里見先生 お願いします。 新田先生と村上先生は 里見先生の代わりに外来をお願いします。 植松先生は 検体採取できたら すぐ結果を出せるように準備をお願いします。 いや 神田さんが私と里見先生の2人を見て女医が4人って言ったんですよ。 何ですぐ岩倉先生に聞かないのよ。 岩倉先生にお礼言わないと。 髄液検査ですぐにわかるわ。
里見先生を 解析診断部に連れてきたのは北畠院長でしたね。 里見先生がミスをして 北畠院長の 責任問題に発展することをいいと思います。 里見先生は そんな医者ではないと 信じているからこそ担当医を交代させる必要はない と言ったんですよ。 脳炎を疑って アシクロビルを投与した結果副作用が強く 腎不全になってしまったようです。 じゃあ敗血症性ショックはどうですか?細菌性髄膜脳炎ならショックになっても 手足は温かいはずです。 田丸先生は抗菌薬の メロペネムも用意するよう里見先生に伝えてください。
じゃあ いくら極秘の潜入捜査でも都合よく 本当の病気にかかれる?かかれないでしょ?犯人は 隣の病室の患者さんでしょ?誰にも言わないでください。 うそ? どういうことですか?ビタミンB1欠乏による ウェルニッケ・コルサコフ症候群。 神田さんはコルサコフ症候群だった。 だから里見先生が 誘導尋問のように頭が痛いんですか?と問診をしたために頭が痛いと話を合わせたの。 脳炎じゃなくて ビタミンB1欠乏症による神経症状よ。 低血圧も けいれんも錯乱も全部ビタミンB1欠乏症による 症状だった。