鬼平犯科帳 THE FINAL 前編「五年目の客」

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この番組のまとめ

舟が 山野堀に 入り込んだときである長谷川さま 橋の上で 水を買ってる四十絡みの あきんど風の男を ご覧くださいまし。 文蔵一味の中では 珍しく 気性の丸い男でこれが 生まれつきなのか 手練手管か分かりませんが相手が つい 気を許してしまうようなすべを持ち合わせておりやす。 で?音吉は 神田 下白壁町の旅籠 丹波屋に入っていきましたが三河の小間物屋 坂田屋の平太郎と名乗って七日ばかり 長逗留しているようです。

周りでは 丹波屋の蔵には 文蔵の狙いは 丹波屋でしたよ。 丹波屋の女房が羽佐間の文蔵の一味ということも 考えられますが。 丹波屋のあるじの年格好は 五十をこえております。 音羽富士の ありがたい御利益だね。 丹波屋とは同業の 大沢屋のあるじにそれとなく 聞き出したところお吉というのは 浅草本門寺 門前の甘酒屋で茶くみ女をしていたそうで。 丹波屋に近づくために そんな前から働くなどと考えられません。

あの 例の長逗留の 小間物屋さんですけど。 ああ 坂田屋の平太郎さん。 大丈夫 大丈夫。 こんなとこ 奉公人に見られたら あした からかわれますね。 屋台は いつからかね?へい 四~五日前から。 お近くで?そこの 丹波屋ですよ。 何事だ?大沢屋さんが 富士詣のことで おみえです。 女将さん どちらに?千住にいる弟さんの具合が よくなくてね。 あっ この前 作るって言ってた 平打ち姉ちゃん 何か あったのかい?あのね 私もしかしたら 丹波屋を出るかもしれない。

丹波屋の源兵衛さんにも お前にもこっちへ 来てもらったろ。 だけど 向こうは五年前のことに 気付いていないのか五十両 返せないのかい?うちの人に頼めばそれぐらい 用立ててくれるだろうけど。 火付盗賊改方だな。 火付盗賊改方は 若年寄支配であった特に 若年寄の一人 京極 備前守は前々から 長谷川 平蔵の よき 後ろ盾であった今のところ はきとしたことは。 あさって 丹波屋に押し込んでその女房を たたき殺す羽目になったらどうするつもりだ?そんときは 他の仲間に頼みてえな。

鬼の平蔵の評判は がた落ちしてこの羽佐間の文蔵の名前が 盗っ人仲間に 知れ渡るわけだ。 船宿に 口止めをして死骸と分からぬように 運び出してまいりました故羽佐間の一党に 知られた気遣いは ないものと。 これは いったい?丹波屋の女房が 船宿を出た すぐ後にな。 丹波屋の。 丹波屋のお吉が 絞め殺したとしか。 音吉のことは 丹波屋には伏せておけ。 お前は?火付盗賊改方 長谷川 平蔵だよ。 翌日 丹波屋の者が 役宅に呼ばれて旦那さん。 丹波屋の子細は 相分かった。