鬼平犯科帳 THE FINAL 後編「雲竜剣」

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この番組のまとめ

牛久の宿で 土地の剣客が 先生に 真剣勝負を挑んできたんだがその男の刀法というのは剣を 右脇に潜める 変わった構えでな。 はっ!門を閉めろ!はっ!磯五郎 しっかりしろ!磯五郎! しっかりしろ!門を閉めろ! 門だ!与力 同心ならば 役目柄人の恨みを 買うこともありましょうが門番の 磯五郎にいったい 何の罪があるというのです。 それじゃあ 今ごろ 長谷川さまはどんなにか お心を痛めておいでに。 その 長谷川さまご自身も昨夜は刺客に お命を狙われたそうなんです。 長谷川さまがいらしてこその 私たちだもの。

この助治郎というのは近江国 八日市で 普段は 鍛冶屋を 営んでいるのでございますが《お前さんほどの名人が 仕事を引き受けなさるとしたらすると 誰の仕事を引き受けたかは 言わなかったんだな。 牛久?牛久といえば長官が 雲竜剣の剣客と 立ち合われた…。 常陸国 牛久は 江戸から およそ 16里水戸街道の 宿駅の一つであるお~い!お〜! これは これは 近江の旦那!どうだ? 傷の痛みは。

報謝宿を営む 堀本 伯道という医者はただ今 牛久を留守にしておりまして助治郎は その帰りを 待っているのではないかと。 いや こいつは ただの勘なんだがこの 堀本 伯道 という医者のことはどういうわけで 人助けなんか するのでございましょう。 いや それにしても その報謝宿を見張らねばなるめえ。 助治郎さんは この報謝宿と どういう関わりがあるんです?ああ 微力ながら 金の面倒をね。 それでは 伯道先生はどうして この報謝宿を 始められたのでございましょう。 伯道が 雲竜剣を? 誠か?はい。

もう一度 尾張屋に忍び込んで ろう型をな。 伯道は 目当ての店 尾張屋に3年前から 飯炊きの下男として 配下の者を 送り込んでいたおかえりなさいませ。 委細は 助治郎殿に申し含めてある。 お忘れか?ずっと以前 牛久沼のほとりで 真剣をもって 勝負したことが。 人足寄場を つくられたこと 旗本には珍しい 骨のあるお人とかねてより 敬服いたしておりました。 あの男は 何者でござる?雲竜剣のご同門とお見受けしたが。 あ~ 刺客を取り逃がしたのは 残念至極であったがな。

わしは 虎太郎を捨てたのではない。 ですが 虎太郎さまにしてみますれば心穏やかでは…。 どうか 虎太郎さまのことはこの松蔵めに免じて どうか どうか!この始末は大事な おつとめが終わってから あらためて 考えねばならぬが。 伯道一味が動きだしたようです。 石動 虎太郎…。 伯道の 盗賊一味ではないのだな?あっしの目には そのように見えましたが。 牛久に 程近い 藤代宿で 鍛冶屋の仕事場を借りそこに ずっと こもったままで。 俺も その 石動 虎太郎という男を この目で見てみてえ。

それには 江戸で随一の 火付盗賊改めの長官ほど格好の相手は あるまい。 虎太郎さま…。 目当ての店は 深川の足袋問屋 尾張屋と申しまして。 左を歩いておりますのが 石動 虎太郎でございます。 深川 佐賀町の 足袋問屋 尾張屋でございます。 何故 わしを裏切った?それで 虎太郎を唆したのか?虎太郎さまは 気前が ようござんすからね。 唆したのは 今度が初めてか?そういう てめえの 嘘の皮が虎太郎さまを 極悪人にしたんじゃねえかよ。 わしが盗賊であると 虎太郎に告げたのも お前か!申し訳ございませぬ。

分かったか おのれの剣の愚かさが!歯向かう者は たたき切るぞ!!行くぞ!はっ!長官! 長官!一人も逃しては ならぬぞ!その日のうちに盗賊改方では 伯道の盗っ人宿に手を回し何も知らずに集まってくる 一味の者をことごとく 引っ捕らえたただし この男を除いてはの話であるおらんのかね?松蔵さん。 えっ… そっ そりゃ 誠で?おい 助治郎。 あんた 誰?それを知ったら 助治郎さん 腰を抜かしてしまいますよ。