「前回の『貴族探偵』」「謎に包まれた貴族探偵の正体を 探るため政財界に影響力を持つ桜川 鷹亮の屋敷にやって来た 女探偵 高徳 愛香」「ちょうど そこでは鷹亮の孫娘 弥生の花婿選びが行われていた」うおっ!?「先に屋敷に来ていた 貴族探偵と共になぜか 立会人にされてしまった 愛香」「しかし 集まった花婿候補は 揃いも揃って いまひとつ」いっそのこと みんな いなくなってくれないかしら。
田中さん!いや… こいつが今ね あの…使用人の皆さんの 悪口 言ってたからバッキバキに叱ってたとこなんですよ。 キャンディのオレンジペコー ご用意いたしました。 高宮 悟さまを担当した 山本さんからの情報です。 『ひるおび!』ポイントは 高宮さまが 背後から首を絞められていたこと。 そして 高宮さまの 左手に握られていたボタンが水口さまのジャケットの 左袖のボタンだったことです。 水口のボタンということは 高宮を絞め殺したのは水口か。
そんな彼と過ごす中でそして 彼女は桜川家のために別の相手を選ぶよう 迫られたのです。 昨日の夕食の後彼女は花婿候補たちがいる別棟に 1人で行きました。 水口さんには 高宮さんが水口さんを殺してまた桜川家当主の座を手に入れたいという 欲望にも駆られ次々と凶行に走りました。 そして 彼女は本宅に戻り水口さんから電話が あったかのように嘘をついた。 私の推理は間違っていましたか?弥生さん。 私が拍手を送ったのは 桜川家に脈々と受け継がれる素晴らしい 主従関係に対してです。
ちなみに余談ではございますが 愛知川 友也さまのお心遣いこの山本 同じ立場で働く人間として深い感銘を覚えるとともに 愛知川家のお父君の教育が…。 証拠は あるんですか?尼子さまの部屋にあった 灰皿です。 高宮さまを絞め殺す際 尼子さまは 抵抗を受け眼鏡を 灰皿に落としてしまいました。 そこで 尼子さまは 証拠を残さないためにこの灰皿と 自分の部屋にあったものを取り換えようと 考えたのでございます。 尼子さまは 自室に戻ると 灰皿を 御前の名刺の上に置いた。
まず 水口さまが オブジェの棒を取るために部屋を空けている間尼子さまは 水口さまの部屋で ボタンを取り高宮さまの部屋へ。 高宮さまは 尼子さまの部屋で ナイフを取り水口さまの部屋に 潜んでいたのです。 尼子さまの撲殺を計画していた 水口さまはオブジェの棒を取り 部屋に戻りました。 尼子さまは 用意しておいた 水口さまのボタンを高宮さまの手に握らせると眼鏡が入った灰皿を手に 自分の部屋へ戻りそれを 御前の名刺の上に置き 灰皿を交換したのです。 水口さまは 残す力を振り絞り 尼子さまの部屋へ向かいました。
それは 使用人を守るためですね。 えっ?昨日の夜 部屋まで送ってくれた 友也さんが現場に走っていくのを見て弥生さん あなたも勘違いを されたのではありませんか?犯人は 友也さんなのではないかと。 かつて 自分を救ってくれた 使用人に今度は 自分が恩返しをする番だと 考えた あなたはここにいる 女探偵さんがすっとんきょうな推理を 披露するのに便乗し罪を かぶろうとした。 使用人は あるじにとって 道具に すぎません。 お前は 使用人失格だ。