もともと 最初に俺が企画したゲームってとにかくヒロインの魅力を 全面に押し出すのが加藤を胸がキュンキュンするような メインヒロインにするのが目的だったんだよ。 メインヒロインのモデルなんて そんな曖昧で寒くて意味不明な役割なんて…。 今度こそ 加藤を 夢から覚めさせない！お祭り気分のまま走りきらせる！ゲーム作りを オタクであることを やめられなくしてやる！ああ そうさ メインヒロインなんて方便だ。
えっ 何で？だって 加藤さ 俺よりも「ｂｌｅｓｓｉｎｇ ｓｏｆｔｗａｒｅ」のこと 好きじゃん。 先輩には 霞 詩子の最高傑作を 期待してるから！でも 他のシナリオが 全部 安芸君だとしたらああ だから 今は 全キャラ分の原画を任せるのは難しいかなって。 さっきも言ったけど 俺たちの『ｃｈｅｒｒｙ ｂｌｅｓｓｉｎｇ』は確かに すごいゲームになった。 だから 次回作は 俺の…「ｂｌｅｓｓｉｎｇ ｓｏｆｔｗａｒｅ」の 原点に返る。
日常会話と ちょっとしたイベントと ヒロインのかわいさで勝負する。 ヒロインと主人公の 会話シーンがゲームのほとんどを 占めるくせにこれが 何より つまらないわ寒いわ退屈だわで擁護のしようもない。 だがな 加藤 ヒロインだって人間だ。 だからこそ 少しずつ変化させて 多くのバリエーションでヒロインの人間的魅力を 描き出してこそ… 加藤？安芸君。