「これまでの『貴族探偵』」「名前すらも分からない 謎の男 貴族探偵」「彼は 使用人たちに 捜査も 推理も任せてしまう前代未聞の探偵」「愛香の師匠 喜多見 切子は 1年前に この世を去っていた」 私は 真実が知りたいんです。
具同 弘基さまは 彫刻の台座部分で後頭部を殴られておりました。 死亡推定時刻は 昨夜の0時から1時の間です。 で あんばいは?具同 弘基さまと同じように 有岡 葉子さまも 鈍器で殴られ 殺害されました。 死亡推定時刻は 昨晩の1時から2時の間でしょう。 具同 弘基の後に有岡 葉子は 殺されたってことですね。 脱臼?はい 関節の外れ方や倒れた向きなどから察するに 何者かが 背後から葉子さまの関節を決めている隙に 前方から 別の誰かが殴り倒れる拍子に 肩関節が外れたと考えられます。
星座の彫刻は 星が好きな 具同 真希さまが各部屋に 別々のものを置くそうです。 乙女座の彫刻は ここ有岡 葉子さまの客室に あったという証言を頂いています。 つまり 犯人は有岡 葉子を この部屋にあった 乙女座の彫刻で殴り遺体を目撃した 女探偵さんを 隣まで追い掛けて犯人は 素手で 部屋に入ってきて 殺害後に自分が触れた可能性がある所を 全部 消したのでしょう。 有岡 葉子さんは 殺されるとも知らないで犯人に お茶を 振る舞っていたわけですね。
おそらく 脅迫状を見て 焦って2人で しゃべってるところを 有岡 葉子に録音されたんだ。 そいつの名は SUZUKI!殺し屋の SUZUKIさんは 鮮やかに シャッてやってシュババッ ガツン ダン!ってやったのさ。 具同 弘基さまを殺害したのは亡くなられた 有岡 葉子さまでございます。 スピカの宴に集まった 弘基さまと 国見 奈和さまは緒方様と一緒に 湖でジェットスキーを 楽しまれていました。 脅迫状の反応によって出席者たちから ボロが出るのを 待ったのです。
弘基さまを殺害後 客室棟に戻った 葉子さまは奈和さまの部屋を訪ねたはずです。 その人物は 葉子さまに 迷惑が掛かると思い部屋の奥へと 姿を消した。 一方 奈和さまは 葉子さまが 部屋を訪ねてきたときから不信感を抱いていたはずです。 葉子さまが 奈和さまに向かって乙女座の彫刻を振り上げたとき隠れていた その人物は 止めに入りました。 コッタボス?杯に入れた ワインを 別の杯に とばして入れる古代ギリシャの遊戯で恋占いに使われていたとも いわれております。
真希さんは 葉子さんの部屋へ行きそのとき 彼は部屋に水瓶座の彫刻があることに 気付いたのでしょう。 自分の部屋に 水瓶座の彫刻を 置いておかなければ部屋を変えたことがバレてしまう 状況になってしまったからです。 貴族探偵が帰った後遺体を葉子さんの部屋に 運び入れた真希さんは…。 佳久さんを帰した後自分の部屋にあった 乙女座の彫刻と葉子さんの部屋にあった 水瓶座の 彫刻を入れ替えにいきます。