柳瀬光三に会ってください。 柳瀬光三…。 まさか私が再審請求をしたらあなたが弁護人に？ということです。 ♪～聞けなかった？せっかく面会できたのにあのときの赤ちゃんが弁護士さんになっててどうするつもりですか？金銭的な負担はもちろんそれこそ大変な時間と労力が必要になる。 浅利先生は会ってみてどう思ったんですか？柳瀬光三のこと。 柳瀬の最初の再審請求が棄却されたのをニュースで見たときです。
まさかこんなに早く祐介君に会ってその上柳瀬との面会にこぎ着けるなんて。 津村弁護士の熱意に頭が下がります。 自暴自棄？光男君を手放し自分はがんで先行きに何の希望もない。 わざわざそば屋の亭主を現場に行かせたのはあなたを１秒でも早く光男君も祐介君も同じように守りたかったんじゃないかしら？柳瀬さんは。 そんなふうに思ったんじゃないかしら？そういう気持ちを津村弁護士がすくい取って説得したそうです。 柳瀬はわが子光男君と変わらぬ思いで祐介君にも心を寄せ苦しんでいた。
河村さんはそこまで考えて僕のところへ？当時母はもう柳瀬さんとは離婚して私の父と一緒になってましたけど。 だけど事件のことも自分の産んだ子が行方不明になってることも誰にも話さずに生きてきた。 《思えば取り調べのときから《実際にはご主人奥さんお父さんの順で《被害者の傷口を見ると包丁は《事件の前日池袋の刃物店でサングラスを掛けた若い男がハァ。 津村弁護士は。 脳溢血で倒れたのは確か三度目の請求が棄却された直後じゃなかったかな？どうしてそこまで柳瀬のために？津村弁護士だけではありません。
弁護人として柳瀬の４回目の再審請求を担当することになるかもしれない。 ９９％柳瀬が犯人だったとしてもたとえ１％でも無実の可能性があるとしたら弁護士として知らん顔するわけにはいかないんだよ。 今ある真実は柳瀬が死刑になる前に私たちはお父さんの大学の研究留学でニューヨークにいた。 《東京都阿佐ヶ谷の住宅で大富康彦さん晴香さん夫妻と大富さんの父忠さんを殺害したとされいつも楽しみにしてるんです。 弁護士の浅利祐介です。 津村弁護士の清貧ぶりは有名でしたからな。