「あのトロイアが 実際に 存在するに違いないという確信が 多事多難な人生の 浮き沈みを繰り返す間にも決して 私を見捨てなかったことは 何という幸いだったろう」「ハインリッヒ・シュリーマン」その村には 当てのない旅の道すがら偶然 立ち寄ったんだ。 地質調査が済んだら 産廃処理場になるって。 だいたいさ 産廃処理場の何が悪いのさ。 何千年という悠久のロマンを 全身にまとってるだろ？ありがとう リチャード。
分かりすぎてる？斑井の父親は いわゆる在野の考古学者だった。 考古学研究の多くは アマチュアによって支えられているんだ。 父親が考古学者？だったら 何で 土器をあんなに？『幻を求めて』 著者 斑井 万吉。 斑井さんのパパは 考古学者の域を超えた斑井は 幼少時代こそ 喜んで 後をついて回ったが…。
本物の巨大遺跡だと 信じさせることができるかどうかが鍵だね。 同じ素材 同じ技術で作って経年劣化させれば それは もう縄文土器そのものよ！あとは 魂。 ♪「縄文土器 弥生土器 どっちが好き？」♪「どっちもドキ。 ここは 大規模な遺跡の 可能性があります。 僕の恩師は 東部大学の 牛久 幸次郎先生です。 発掘調査は 第三者に客観的記録をしてもらうことが 大事でね。 産廃処理場建設は 諦めて遺跡の発見者として 歴史に名を残しなさい。 中期縄文火焔型土器と早期尖底深鉢が 同じ層から出ることはない。
あっ！も… もしや あなたは かの 牛久 幸次郎先生！？ご尊顔を拝みし 光栄の極み！あ… あ… あなたは？これこそ わが一族に代々伝わる常滑文書なり！常滑文書？父とわれは 常滑文書を 魏志倭人伝 古事記 日本書紀イリアス オデュッセイア 聖書と あわせ読むことでこれぞ まさしく スフィンクス！スフィンクス！？そして かの山が ピラミッドなり！ピラミッド！？かの山は ダァ国の人々がつくりし ピラミッド。 世界四大文明は 全て この地から発生したのです。
ん？本物の 牛久 幸次郎が来たんだ。 牛久 幸次郎に 手紙を送ったのは お前さんだろ？ぶち壊して すまない。 産廃処理場 できちまうぜ。 じゃあ 産廃処理場 建設着工を祝して。 遺跡は 偽物だと判明したんだ。 何で 何も出ないと分かっていて 買い取るんだ？考古学は 学ぶものでも 研究するものでもない。 ボクちゃん リチャード いったい 考古学の何に とり憑かれるんだと思う？まだ見ぬ遺跡を発見し 歴史に名を残すこと。 探し求める行為そのもの？幻を求めて 一心不乱に熱狂する日々。