お電話 代わりました 生活課 東部係の義経です。 赤嶺さん ちゃんと治療していただかないと。 はい 生活課 東部係の義経です。 あっ 赤嶺さんが 勝手に退院してしまいました。 えっ？ 赤嶺さんはアルコール依存症の疑いが あるようです。 アルコール依存症？すい炎は重症化すれば 死に至る病です。 ♪「Ｓｕｎｎｙ」あっ そうだ 義経ちゃんに 頼みたいことあってさ。 何で もっと 真剣に取り組まないんですか？取り組むって？ 何に？禁酒とか 治療とか赤嶺さん自身の人生とか。
今の赤嶺さんのこと娘さんが見たら どう思うか 考えてみてください。 うん… まあ でもアルコール依存症の可能性が あるのであれば対応は簡単ではないでしょうね。 どうした？ピンポーン！赤嶺さ～ん。 赤嶺さ～ん！はぁ…。 赤嶺さん いらっしゃいませんか？あれ 義経ちゃん 来てくれたの？おい 俺の娘に何してんだよ お前！赤嶺さん！赤嶺さん 赤嶺さんお酒も残ってるようなんで 今日は失礼しますよ。 金森さんも アルコール依存症だったんですね。 えっ？アルコール依存症の利用者の方が いらっしゃるんですか？あっ まあ。
アルコール依存症は病気だから。 アルコール依存症の人はなかなか 自分では自覚できないですから。 アルコール依存症と 向き合うのは大変な作業です。 今回は すい炎の治療が終わったら何とか赤嶺さんを アルコ―ル治療につなげたいんです。 アルコール依存症ですね。 はぁ？ それって アル中じゃないっすよね？いえ アルコール依存症 というのはアル中と一緒です。 いや だから 俺は アルコール依存症…。 わかりましたよ！で どうすればいいの？はい とりあえずアルコール専門病院に 転院してもらいます。
いや 大丈夫ですよ。 ん？あんたのとこの娘さんは 大丈夫なの？いや もちろん 大丈夫ですよ。 赤嶺さん？聞いてます？べつに 義経さんに言われて しかたなく来ただけだし要は酒やめりゃいいんでしょ？あぁ… ですからそのお酒をやめるための治療を 行なっていくんです。 第一 アルコール依存症って何すか？俺 そんな病気じゃないんで。 大丈夫か？えっ？ 何がですか。 まあ アルコール依存症の利用者と 向き合うのは簡単なことではありませんからね。
けど 義経さんならそんな人にも健康で文化的な最低限度の生活を 保障し救ってあげることができる気がするんです。 赤嶺さんは お酒を一切飲まず約３カ月の治療を 終えようとしていた。 退院後 ストレスが飲酒欲求を生み再飲酒につながるのは よ～くあることですからね。 いや 大丈夫っすよ。 だめです 主治医の先生から酒瓶が転がってるような部屋 帰ってきたら再飲酒するって 言われたんですから。 そのストレスから 気付いたら大量飲酒を繰り返してたんです。 居酒屋でアルバイト？義経さんも飲みにきてくださいよ。
絶対 大丈夫だから。 石焼きビビンバ。 石焼きビビンバ。 また石焼きビビンバっすか。 ほんとに大丈夫なの？ 赤嶺さん。 まあ 本人がやる気出して 働くのはいいことだけど居酒屋で働くのは いいとは言えないよな。 だから 早速 お代わりはピッチャーで頼みました。 ピッチャーで頼むのは 酒飲みの常識ですよね。 あっ！赤嶺さん！あっ。 ちょっと 赤嶺さん 待ってください。 何の用っすか？もう関係ないっすよね？生活保護 切れてるんだから。 それは私が赤嶺さんに 生きてほしいと思ってるからです。