例えば 僕が子供の頃山田さんと 僕のお父さんが離婚して山田さんは家を出て 再婚したんだけど また離婚して僕の家に戻ろうと思ったんだけど 死んだことになってるから家政婦になったとか。 山田さんが離婚して 再婚して 離婚？山田さんっぽくないので 却下しました。 あっ もしかしたら あのときかな？えっ？大学のときあいつ１度だけ 山田さんのことで 聞いてきたことがあって山田さん うちにいつまでいるの？ って。
沼袋先生。 鮫島教授 来年の相河先生のゼミは どうなってるんでしょう？ゼミって今 その話をする？えっ さっきから ずっとしてましたよね？相河先生 どうする？今は それどころじゃありません。 鮫島先生と樫野木先生と 沼袋先生を呼ぶって言うから熊野事務長も呼ぶのか気になって 友達はゼミで一緒だった蒲生君と村山さんの結婚式には 出たから２人も呼ぶのかなって 思ってたら山田さんがどこに座るのかも 気になるじゃないですか。
水本先生は 家族と仲がいいですか？仲がいい ってほどでもないですけど仲が悪いわけでもないです。 私やりますから一輝さん お仕事 行ってください。 相河先生！遅刻ですよ 遅刻。 樫野木先生 遅刻です。 樫野木准教授 どうしたんですか？僕にだって気分が乗らない日ぐらい ありますよ。 最近 一輝さん どうでしょうか？ 聞きましたよ 山田さんのこと。 でも 一輝は１５年も前から知っていて 山田さんと暮らしていた。 一輝さんは ほんとのことを知らないからです。 自分のことも一輝のことも。
お義父さんとお義母さんが一輝さんを育ててくれました。 こっそりと一輝さんの運動会を 見にいったときでした。 私は母親としてではなく家政婦として この家に戻ることにしました。 家政婦として一生ここにいると決めました。 既に好奇心や探究心が旺盛だったよ。 よっ ヨツボシオオアリ今日は やけに 元気がねぇじゃねぇか。 ♪ フンフン フンフン フンフン フンフン♪ フ～ン フ〜ン フ〜ンやっぱり 山田さん 僕が考えた話と全然違ってました。 余裕なかったのは自分が そうしてただけなんだけどね。
女に生まれる確率お父さんと出会う確率山田さんが生きている確率を 考えたら本当に奇跡的です。 更に 山田さんが山田さんのお母さんから 生まれる確率を考えたら僕が存在する確率は もっと奇跡的で山田さんのお母さんが 山田さんのおばあちゃんから生まれる確率を考えたら 僕が存在する確率はもっと もっと 奇跡的になるわけで。 僕が先送りが得意なのは山田さんが 僕に 先送りが得意だからって言ったからだと思ってましたけど 違いましたね。 えっ？山田さんが先送りが得意なんですよ。