ちょっと 誰と行ったの？えっ？ あっ… １人ですけど？えっ！？ハ… ハワイ 一人旅っすか？えっ？ 何？ 駄目ですか？いや 別に 駄目じゃないけど。 いや ハワイって あんま 一人旅で 行くような場所じゃなくない？いや そんなことないですよ。 言っときますけど ハワイ一人旅って別に珍しくないですからね。 えっ？「ハワイ 一人旅」で 検索したんだ。 奈々子ちゃんたちが パワハラだって思ってたならパワハラになるんでしょ？先に被害を訴えた者が勝ち。
若月さんも 小説 書くんですか？家事や執筆まで こなすなんて 簡単なことではないと思ったので。 ここ２～３カ月かぁ 浮田先生が厳しくなったの。 若月さんに密着取材をするよう現場の方に すぐに伝えていただけません？ハハ…。 今日は 作家 浮田 千代子さんを支え続けるイケメン過ぎる秘書 若月 礼二さんの特集です。 昼夜を問わず 天才のために働く若月さんのホスピタリティーの神髄に 迫ります。 若月さんは 浮田さんの元で小説家デビューを目指して 修業しています。
浮田 千代子が認めた 才能あふれる若き秘書若月 礼二の裏の顔。 大丈夫？彼を使って 浮田先生に不当な契約をさせようと してるってこと？あんな三流出版社が浮田先生ほどの作家の作品を 出すこと自体 難しいんですよ。 浮田先生には 契約内容を よく確認した上で捺印していただいたと 聞いています。 あなたが 若月 礼二さんを雇って浮田先生の所に 送り込んだんですよね。 今まで 何やってきたか 知らないけど あの子野心だけは一丁前だから浮田先生の名前を出したら 飛び付いてきた。 何だ？浮田先生が 言ってたんですよ。
分からない？浮田先生の所で 働き始めたのは春海出版の谷垣さんの 紹介があったからですよね。 つまり 浮田先生を だまして利用していたということですか？確かに 僕は 先生を だましていました。 浮田先生 ご高齢で 独り身でいらっしゃるからさみしかったんじゃないですかね。 浮田先生 ほれた相手に ひいきしていただけでしょう。 どういうこと？うん？日の出法律事務所の弁護士が 先生の資産管理進めてるらしいんですけど。 資産管理？何か 管理事務所 立ち上げて資産とか著作権とか 一手に管理するつもりらしい。
先生の？どういうことですか？若月さんに インタビューを 受けてもらう前《あの子の才能は 本物だから先生は あなたの野心に ほれていた。 《あの子は 人の顔色をうかがって《その殻を破って 自分を さらけ出せば若月さん 先生が 私たちに 危機管理を依頼してきたホントの理由 分かりますか？本当の理由…。 先生は あなたが 本物の作家になるためには生身の自分を 世間の風にさらすその覚悟が必要だと 考えていたんです。