この人ですよ 俺が依頼に行った 東京の建築家。 鮎川君 いらっしゃいますか？どうして断ったの？鮎川君が 一番親身になってあげられる依頼なんじゃないの？気持ちがわかるから断ったんだ。 奥さんは進行性の病気でご主人はローンを払いながら その家に住み続けることになる。 でも 圭吾さんに 負担をかけたくない一心でお前のこと どんどん不幸にしてる。 まだ依頼を受けるっていう確約は できないけど近いうちに１度 松本に行くよ。 あっ…ごめん 連絡先 教えてもらってもいいかな。
この時期に 本命の会社に就職決めてきたりいつの間にか彼氏作ったり。 ん？そろそろ 俺たちのことも 前に進めたいんだけど結婚のこと 考えてくれた？あぁ… まだ無理か。 お前と一緒になるまでは 絶対に諦めない。 絶対幸せにするからな なっ。 そういう格好してると洋貴も社長らしく見えるな。 じゃあ ２人の結婚を祝して乾杯。 大丈夫？ごほっ 大丈夫 ごほっ…。 おっ 新居用に買う？ははっ 早くない？でも おやじさん 年内には 式挙げてくれって言ってたし。 ほんとに？じゃあ 式場予約しないと。
さっきの仕事のことなんだけど設計は絶対 鮎川君じゃなきゃ いけないんだけどインテリアは べつに 私じゃなくてもいいからいや それはだめでしょ。 だったら どうして？川奈さんに頼まれたから？健常者と障がい者のカップルが うまくいかないことわかってて無責任じゃないですか？川奈とのこと ご存じだったんですね。 太陽熱を利用した床暖を 入れておけばカウンターは車椅子でも 難なく料理や食事ができます。
ねえ 建材だけど 長野産の木を使えないかな？あぁ～ 県産材か。 そういや 長野は 県産材 使った建築に熱心に取り組んでるって 聞いたことあるな。 県産材 使ったら 確か助成金も出たと思うし柱や床だけじゃなくて 家具にも使えたらいいよね。 えっ？自分の意見しっかり持ってて堂々と前向いてる。 じゃあ 決めたんだね 是枝君との結婚。 で どうなった？ 松本の仕事。 おっ？友達の渡辺君。 お姉ちゃんの婚約者の是枝さん。 そっか 大学のお友達？いえ 俺は建築…。
じゃあ 結婚するの？あっ はい。 結婚が決まった人にこんなこと言っちゃだめよね。 じゃあ お互い本当に納得して別々の人生歩むって決めたのね。 あっ そういえば鮎川に 新しい人が出来たって ほんと？長沢さんとつきあい始めたみたい。 長沢さんなら 鮎川君も安心して つきあえる。 俺からの結婚祝い。 そういえば 今日結婚式場で つぐみちゃんに会ったの。 つぐみちゃん 結婚するのね。 でもさ 事故直後の 寝たきりだったときのこと思うとすごい進化したと思わない？したよ したした。