これは俊光さんに心理的プレッシャーを与え[逃亡する際には…][その事件は2カ月後に起きた春先の暴行未遂事件と[結果種類だけでなくまったく同じ靴であることが明らかとなった][そのため…][春先の事件では警察は俊光さんを有罪にするだけの物証を得られずにいた][そこで今度は正月の事件で俊光さんを追及しようとしたのだ]犯人につながるある事実をつかんでいた][これは犯人がAB型やB型ではないことを意味していた][にもかかわらず実際の鑑定資料によれば…][なぜか犯人の血液型は不明とされていたのだ][しかし鑑定結果を精
[血液型やDNAの他にも捜査の過程で俊光さんの…]言葉巧みに確認していたのだ][そこで警察は俊光さんの容疑を固めるため電話会社から…][正月に関しては携帯固定電話共に被害者宅に連絡した形跡はなかった][さらに実はこのとき警察は念のため…][そしてそこには重要な情報が含まれていたのだ][春先の事件が起こったのは午後2時40分からおよそ30分とされていた][そして犯行が行われていたのとちょうど同じ時間帯][俊光さんは父親と同居していたが当時父親は入院していた][だが警察はこのアリバイ情報を手に入れながらそれを
[そのときは初回のみ費用がかからない当番弁護士として来たのだが…][それ以降も弁護を継続する場合には費用が発生する][どうするか尋ねられた俊光さんの姉はその意向はないと断っていたのだ][結局弁護士は以後まったく動いてくれてはいなかったのである][そしてその事実を知った彼は家族からも見放されたのだと確信した][今回やって来たのは裁判のために国が費用を負担する国選弁護士としてだった][頼れるのは目の前の弁護士だけ][もうすがるしかなかった][すると弁護士の口から…][ショックだった][記事には自供したと記され
なぜなら…][警察の態度は自白した俊光さんのせいで捜査を間違えたと言わんばかりだったという][さらに同じ日検察にも呼ばれた俊光さんは…][検察は自分たちの非を認めようともしないどころか責任逃れするような文書へのサインを迫った][また事の重大さに当時の法務大臣まで俊光さんに対し謝罪する事態になったのだが…][真犯人の判明により俊光さんの無実は明らかとなったが手続き上あらためて無罪判決を言い渡す裁判が行われることになった][俊光さんたっての希望で弁護士は自白を強要した取調官武田警部補の…][再審裁判は無罪を決