え~!?なんで被害者はこんなもの持ってたんでしょう?殺された事と関係あるんですかね?それは捜査本部の刑事が考えるさ。 俺たち現場資料班は犯行現場に残された遺留品や証拠品を専門家に鑑定してもらい捜査本部との橋渡しをするのが仕事。 せっかく捜査一課に配属されたのに地味な仕事で不服?いやそんな…!まあ元気出せよ。 警察から頂く鑑定料のおかげでうちのだんなも中国で北京原人の発掘調査を続けられるんですもん。 鑑定料じゃなくて捜査協力への謝礼金ですから。
さあ日本の平和のためにグイッといこう!岬先生男の骨は骨盤だけでしょ?自分のスキャンダルの証拠を処分するためだったと思われます。 仲里の下で働いていた男の話ではこのところのターゲットは夏目麻紀だったようです。 夏目麻紀?「まずは何かと話題のこの2人」「先生いかがでしょう?」「まあハッキリ言って彼女たちの服選びのセンスはナンセンス」「高級ブランドを着ればいいってもんじゃないでしょう」「なんなのこの靴は」知っているわよその人。
いらっしゃいませ!お2人で?こちらへどうぞ!オムライスが美味しいんですって。 ご注文は決まりましたか?オムライスと俺はAランチセット。 その骨は本当に妻のものだったんですか?それを確かめるためにも骨に残っていたDNAとお嬢さんのDNAを照合させて頂けませんか?お断りします。 行方不明だった家族が見つかったっていうのにまったく協力しようとしない。 家族の一人が突然行方不明になる。
通ってだ桜台高校は私立で金がかかるからって退学してね。 私になんのご用でしょう?失踪当時の照美さんの事を教えて頂きたいんです。 照美さん?あっキッチン・タカトリの奥さんです。 桜台高校に確認しました。 野路さんと照美さんは同じ高校のご出身なんですよね。 清香ちゃんがまだ小さくて奥さんと私が同じ高校だったなんてほんとなんですか?いや…ご存じなかったんですか?あの野路さんと照美さんは在校期間は違っても同じ美術部の先輩後輩とも伺いました。 主人の野路由武の作品です。
ここのだんなと結婚してもホステスやってた頃の派手な生活が忘れられなかったんじゃないの?そうだよね~!母親に捨てられた子供。 ちょっといいですか?鷹取行夫さんいらっしゃいますか?仲里浩司との間に何があったんですか?別に何もありませんよ。 我々は不倫関係にあった照美と磯部を鷹取が殺害したものとみています。 あなたに余計な口出ししてもらわなくても男性の身元は必ず私が突き止めます!あんな啖呵きっちゃったけど骨盤だけで男の身元が割り出せるんですかね?まあなんとかするんじゃないの?そうやってまた人任せにして…。
バナジウムの多い砂鉄は房総半島の九十九里海岸沿いに分布している。 ここは九十九里マリーナリゾートが倒産してからは立ち入り禁止区域になってるんですが…。 はい!夏目さんの実家は遺体が発見されたのと同じ九十九里にあるんですよね。 遺体から薬物使用の常習性を示す痕跡が出てました。 千葉県警からの報告によれば夏目麻紀は先月仲里らしき男と一緒に高校時代アルバイトをしていた海の家の主人を訪ねあの貸別荘の所在を確認しています。
同じ家系に発症する事の多い症例だから母親の照美さんも清香さんと同じ手術を受けてたのね。 ねえ何食べたい?オムライス!オムライスか…。 私が最初にキッチン・タカトリに行った時には清香ちゃんはまだ小学校に上がる前でした。 男性の骨盤上部にあったこの丸い粒は人体の中に出来る石尿路結石だったのよ!死後仰向けに埋められたために結石が骨の上に残ったんじゃないかしら。 大阪で磯部を見かけたっていう情報が入ったんで大阪府警が確認したところ本人に間違いなかったそうです。
「留守番電話サービスに接続します」もしもし真琴どこにいるの?連絡して。 真琴?「岬先生ですか?」誰!?ええっ…?お兄さんがそこの病院に連れてってくれた。 骨も人…でしょう?その人の気持ちを残された方々に伝える事が出来るのは岬先生あなただけなんじゃないですか?清香さんは子供の時に胸の骨の手術を受けたそうですね。 そう思っていたならなんで迎えに行かなかったんですか?でもこの人が清香さんの父親だとわかった事で照美さんの家出説は否定されます。
照美は清香を残していってくれたんですから。 あの親子のために22年前鷹取照美さんの身に何があったのか真相を突き止めたいって俺すごく思ってます。 ご主人はスペインで亡くなられたんですよね?だからあなたは椿の花を遺体に供えて埋葬したんですね。 これは鷹取照美さんの骨折個所を示したものです。 何言ってるんです?私は照美さんとは面識はないんです。 照美さんと一緒に埋められていた男性には尿路結石の持病がありました。 結婚してから5年間私たち夫婦はスペインにいたんです。
22年前…何があったんですか?あの椿の絵が…私と野路と…照美さんを引き合わせたんです。 当時画家を目指して下積みしていた野路を照美さんはホステスをして支えていました。 思いつめた野路は私の知らない間に照美さんの居場所を突き止めて…。 着いたの?清香ーっ!待って!清香!あなた…!なんなのその子!?俺と照美の子供だ。 照美さん!清香は?私は今幸せなの。 「絵本作家野路直子さん」授賞式の日に夏目麻紀さんは私に気づいたようです。