話ってのは何だった?え?わざわざ呼び出されたりしてお前らまた何かしたんだろ?特命係廃止ですって。 今週いっぱいで!…えっ?い…今なんつった?だから今週いっぱいで廃止です!と…特命係がか?だからそう言ってるでしょう!そういう理由じゃなきゃどういう理由ですか?申し訳ない。 …どこへっちょっと右京さん!どこ行くんだよ?知りませんよそんなことは!試験場で何するわけ?免許更新手続きの書類なんかをちまちまチェックしたりすんじゃねえのか?要するに事務職だよ。 私小野田といいます。
犯人はプロフェッショナルの可能性が強い。 小野田公顕。 小野田…?〔私小野田といいます〕小野田公顕って人と右京さん昔チームを組んでたことがあるらしいの。 本当かそれ?「緊急対策特命係」ってチーム。 緊急対策特命係…。 えっ?元は“緊急対策”特命係だったんだ。 当時小野田公顕は公安部の参事官。 〔俺らなんかしました?してませんよね?〕〔おそらくそういう理由ではないと思いますよ〕右京さんと官房長は昨日ご一緒でした。
チームの中で現在も生き残ってるのは〔更迭して体裁を整えるということですか?〕〔そうしなければ世論が収まらんだろう〕〔しかし何をもって作戦失敗と決めつけるのかわからん!〕〔世間は犯人の要求どおり10億もの金を渡して円満解決を図れとでも〕〔人質が1人死んだことが痛いね。
なにをグズグズしているんですか?事件のことなんか気にしないでゆっくり休養したらどうですか?何度ひどい目に遭わされりゃ気が済むんですか?ひょっとして君は官房長のことを言ってるんですか?そうですよ!前にもひどい目に遭わされたんでしょ?今回の狙撃は間違いなく官房長がらみの事件です。 右京さんは関係ない!官房長が自分で解決しますよ!あなたはただの被害者なんだから被害者らしくしてりゃいいんだ!君に調査をお願いしているのだとしたら…やってくれますか?知り合いって…誰なんですか犯人は?「鈴木」という人物です。
大阪府柏原市のJR関西線のトンネルで16歳の高校生2人が最終電車にはねられ1人が死亡、1人が重傷です。 きょう午前1時ごろJR難波駅発の最終電車が信貴山のいわゆる「心霊スポット」に行く途中に迷い線路をたどって元の場所に戻ろうとしていたということです。 単線のためトンネルの中は狭く少年らは避難場所へ逃げこんだり壁に張り付いたりして避けましたが2人はトンネルの出口に向かって走って逃げたため電車にはねられたとみられています。
つまり外務省のトップだったってことですか?各国大使を歴任した後条約局長に就任。 その後駐イラン大使を務めて帰朝後外務審議官になり事務次官の後は駐米…あるいは駐英大使を務めてから退官するのが外務省のしきたりですから。 で?その警察庁長官官房の官房長殿が突然僕に何の用だ?実は少々お耳に入れておきたいことがありまして…。 毎朝着るものあれこれ悩んじゃったりしてさ警察庁勤務になったからって有頂天になってんじゃないの?有頂天になんか…。
第一発見者ァ?そういうことだよバカモン。 閣下は鈴原さんのお店にはよくいらっしゃってたんですよね?半月ほどの間だよ!あんときの鈴原の様子に変わったことはなかった…。 おたくらもう事務方でしょ?捜査に参加されるのはいかがなものでしょうかね?それワイングラスの指紋か?どなたの指紋ですか?北条晴臣氏です。 こちら北条閣下。 はっ?確かに閣下は鈴原氏が殺された晩お店に行かたれそうです。 閣下お願いできますか?いいか?僕はね命を狙われてたんだよ?鈴原にも狙われる可能性はあったわけだ。
それをご覧になってから閣下のご様子がおかしくなりまして…。 〔確かこの中の1人が突入の際に犠牲になったんですよね?〕〔柳田幹夫氏が〕15年前に亡くなってますね。 それで占拠されてどうなったんですか?犯人側は閣下たちを人質にとって10億円要求してたんですけどね犠牲者が?ええ。 柳田幹夫さんです。 犯人とうちの工藤と柳田幹夫さんです。 ちょっとお話いいですか?あの夜…ですか?あなた実は北条さんと…もとい大使閣下とあの店に行ったりなんかしてません?は?行ったんじゃないの?行ってませんけど。
お前たち北条閣下と住み込みの女の線を洗ってるんだったな?♪~「ぞうさん…ぞうさん」♪~「おはなが長いのね…」♪~「そうよみみ」…!柳田幹夫さんからの手紙…。 えっ?彼女は閣下に届いた手紙の差出人の名前をしっかり覚えていました。 その中のたった1通の手紙の差出人の名前をどうして彼女は明確に記憶していたのでしょうか?ん~閣下がそれを読んで様子がおかしくなったから…。
ハハッ…!まいったなこりゃ!つまり「川端蘭子」!〔私は川端と申します〕こんな偶然ないでしょ?滅多にあることではありません。 閣下が支援をしているボランティア団体にだから手紙を出したんです。 なんで…黙ってたの?言えませんよ!だって…手紙を出してからですよ?木村さん山本さん田口さんが次々と事故で…。 だとするならば隊員のほうが階段に近い場所に倒れていてしかるべきだとは思いませんか?あるいは…2人は位置関係を入れ替えながら撃ち合ったのでしょうか?むろんその可能性もあります。
絶対納得できません!もちろん僕も納得できませんよ。 こういうストーリーはどうかな?…はい?その手紙にあったように閣下が15年前に柳田さんを殺したとするでしょ?その事実を知っているのは自分を含めて人質だった5人。 ところがある日突然柳田さんから脅しの手紙がきた。 まぁ閣下のことだから自分では手を下さずにしかし証拠がない…。 閣下は海外に赴任してたからまだ時効のことは考えなくていい。 詳しい事情を説明したいのですが少々お時間をいただけますか?小野田官房長も待っておりますので。
どんな内容の文書だ?どういう…?どんな内容だっ公金横領の事実を告発した文書だよっしかしあんたは柳田さんの告発文書でなんら咎めを受けなかったじゃないか。 あんたはなんの罰も受けなかったのに柳田さんには罰を与えたのか?当ったり前じゃないか!あいつはご主人さまの手を咬むようなバカ犬だったんだ!あんた…それでも人間かよ俺は…選ばれた人間だ。 なにっ「特命全権大使」って知ってるか?…んっ?陛下から国の代表と認められた人間なんだ。