いかなる手だてをもってしてでもその方らの力でこの松千代を世継ぎと成していただく。 幼き亀千代君を討たんとするなど断じて許してはおけぬ謀。 お仙!またガキ使って小銭稼ぎしやがったな!稼いで怒鳴られたんじゃたまりませんよ!やかましい!おめえの仕事は外で客を取ることだ!それとも何かい?逃げる算段でもしてたのかい?お仙たったこれだけか?仕方ありませんよ。 何者だ?刺客拝一刀。 松千代を世継ぎにしたいと言い出したのはその方だぞ!でも万が一拝がこのことをもらしたら…。 私はおろか松千代とてどうなるか…。
親分もしかして一緒に逃げたんでは?へへっ…だとしたら好都合じゃねえか。 正直に一生懸命努めていたらきっと幸せになれるからな。 親分!ああ。 あー!親分いました!おめぇ…クソ…!行くぞ!へい!来た!来ましたよやつらが!親分間違いありやせん!お仙…。 この!何かいい手考えろ!へい!誰でえお仙!さっきはなめたマネしやがって!こわっぱは黙ってな!あたしは親分と取り引きしに来ましたのさ。 親分。 勘太!親分の決めなさることだ。 さすが親分。 大五郎参るぞ。