ドラマスペシャル「二十四の瞳」

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その2か月前普通選挙法による初めての選挙が行われそれまで一部の特権階級の男性だけに許されていた投票が全ての25歳以上の男性に許されました。 言われるもなんもあれはどう見てもおてんばじゃ!あれで先生が勤まるんかいな?おはよう!新しいおなご先生か?洋服着とるで洋服!♪~その村から湾を隔てて対岸にある小学校までは片道5キロもあり幼い子供たちが通うのには無理がありました。 そうでのうても大石先生あんたなんちゅうか…目立つ。

それにしてもあの格好で自転車はどうにかならんかの?どうも慣れんでいかんわ。 大体自転車がいかんいうならどうすればいいの?片道8キロを毎日毎日歩けっていうの?久子せっかく三郎さんがご飯食べにいらしてるのに。 わしもよう観光船に遠足の子ら乗せるけど学校の先生ちゅうのはほんま大変そうです。 お体裁に道掃除などしてもらわんでも結構です!なんじゃ自分の自転車が通れんからやってるんじゃないか!アホくさっ!あきれた人があるもんじゃなぁ。

大石先生こっち来て。 先生!先生!大丈夫?先生…。 おなご先生はドレミで教えてくれます。 こらっ!わしらがのんきに暮らせとるのは大陸で頑張っとる兵隊さんたちのおかげなんやぞ!それやのに国を思うこの歌をつまらん言うのか!おなご先生の足はまだ治らんかのう?アキレス腱いうたら骨折よりたちが悪いらしいからのう。 ちいと困ったとこはあっても子供たちにはええ先生いうこっちゃ。

先生この写真見ていつもみんなの事思ってるから。 先生…。 先生…。 行かんでよ先生…。 そんな中満州事変続いて上海事変が起こり幾人かの兵隊が岬からも送り出されました。 先生うちのお母さん一昨日赤ちゃん産んだ。 アカって片岡先生が?心配しなくても片岡先生はもう警察から帰されました。 証拠ってなんなんです?土庄町の稲川先生が自分が担任する子供たちにとんでもない事を書かせた『草の實』という文集です。 稲川先生からもらったんですか?危ない危ない。

いつもなら泊まりがけでの伊勢参りでしたが時節柄贅沢を控えたのです。 先生。 先生マアちゃん音楽の学校に行きたいんやて。 先生あっち行こう!なんやあれ?何何?あまり遠くへ行かないようにね!天ぷら一丁!行こう。 先生こっちこっち!お待ちどおさまです。 ミイさんとマアちゃんは女学校に行くって。 出来れば本人の希望どおり女学校へ行かせてあげられないでしょうか。 あんたは黙ってなさい!お母さん音楽の事はまだ考えるとしてもせめて女学校には…。

私が高等科へ来たら晩ご飯炊くもんがないから今度は私が飯炊き番になるんです。 タンコは高等科終わったらどうするん?そのあとは兵隊行くまで漁師やる。 大石先生!あんた間違いなく逮捕ですよ。 大石先生あんたまさか本当にアカやないやろね?そのために命の大切さを言うのがそんなにいけない事なんでしょうか。

先生大丈夫。 ♪~「勝って来るぞと勇ましく」バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!米・英に対し宣戦布告をし戦争はいよいよ激しくなっていきました。 国民には日本軍優勢が広く伝えられ人々はそれを信じ日本の勝利のためにさまざまな苦しみや悲しみに耐えました。 何がバカなのさ男だったら戦争行くのは…!あんたまでこんな空の白い箱になってお母さんのところに帰ってくるっていうの?そんなにお母さんの事泣かせたい?なんでそんな事言うん。 おばあちゃん大丈夫?並木水持ってきて。