被害者の佐久間さんとは古い友達だったと?加代ちゃんが東京でホステスしてた時だからもう20年以上になるかしら。 後ろから刺したのか…これ後者だとしたら佐久間加代さんの手帳によると加代さんは事件前日の夜青森から東京に到着。 で事件当日まずは銀狼社という出版社を訪ねている。 その夜奈美さんの元に被害者からもう一泊泊めてほしいと連絡があったそうです。 急に予定変わったんですかね?係長と浅輪君は出版社を…。
あの…「加代さん」という事は以前からご存じだったんですか?実はあの…佐久間加代さんは亡き柴田和彦の最後の愛人だった方です。 愛人?放浪癖のあった柴田和彦は最晩年の3年間を津軽で過ごしました。 その際同棲して作家の身のまわりの世話をしていたのが佐久間加代さんだったんです。 彼女と柴田さんが同棲するようになったきっかけってご存じでしょうか?彼女は地元のスナックホステスでたまたま店に立ち寄った作家と男女の関係になった。 3年後柴田和彦は不治の病を得て東京の本宅へ戻り…。
本当?死亡推定時刻10時から11時の間だったよな?1時間ぐらいズレてますね。 早瀬川先生の間違いかな?お前嘘ついてるだろ!嘘じゃない!俺アパートに寄る前にコンビニ行ってます。 加代さんの死亡推定時刻の約1時間後。 犯行推定時刻ドンピシャ。 「事件現場にあった指紋を現在鑑識で解析中です」「指紋の照合にご協力頂けますか?」これもし指紋が一致した場合あなたの心証が悪くなる事は避けられませんよ。
父は…いえ柴田和彦は晩年何を考え生きたのか私の事をどう思ってたのか…!「それを知りたかった」お父さんの事愛してるんですね。 だけど殺してなんかない!「加代さんは死ぬ間際卓上カレンダーの10月を指さしてたんですよ」あなたの名前のカンナは神無月陰暦で10月の事ですよ。 倫子ちゃんとのルームシェアの件はこれ絶対他言無用でお願いします。 中盤までは柴田和彦って感じなんだけどそのあとがらしくないっていうかね。
自分は柴田和彦の娘なんじゃないかって。 ただいま~!銀狼社の100万部突破パーティーなんて私あんまり関係ないし。 えーっどういう事?銀狼社ってね貴島ってやり手編集者が立ち上げたんだけどここ数年ヒットもなくてね経済的にもかなりやばいって噂だったの。 えー被害者の佐久間加代さんなんですけれども世間のイメージと娘の和代さんの話は随分違いました。 SPはスタンダードプレーで収録時間が片面で5分ぐらいで短かったの。 自分が編集者に渡したのは未完成の原稿でお金は勝手に送金された。
まず加代さんが受け取った金は加代さんの言葉の断片から彼女が金を強請っているんじゃないかと誤解した。 おわかりになりませんか?何を?19年前固定電話という言葉はまだないんです。 加代さんにそれ言われませんでした?固定電話という言葉は携帯電話が普及して初めて出来た言葉なんです。 例えば第1次世界大戦という言葉は第2次世界大戦が起きて初めて生まれる言葉ですよね。 彼女は自分は未完成の原稿を発見したそう言ってたんです。 編集者は作家の手書きの原稿をどんな理由があれ捨てる事は出来ません。