科捜研の女10 #8

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被害者の手に付着していたにおいの正体は天然のオイゲノールだった。 スラックスに付着していたシミは栗きんとんとかたくわんとか…サフランライス!サフラン!?ああ…どうも!いらっしゃい。 は~い!ラ・サフランシュークリーム!そして鑑定書。 被害者の胃の中にサフランで着色されたクスクスが残ってた。 クスクス…北アフリカの郷土料理ですね。 消化の状態から推測すると彼女は殺害される約2時間から3時間前にクスクス料理を食べている。 被害者が旅行者だとすると外食をしてる可能性が高いね。

彼女こちらでクスクス食べましたよね。 被害者が食事したお店のクスクス料理です。 ボストンバッグには携帯電話はなかったわよね。 そんな事ができるのかどうか僕も半信半疑でしたが彼女は真剣で…。 しかし…においだけで人捜しなんかできるのか?嗅覚というのはにおいの分子が鼻の粘膜に溶けてその情報がほぼダイレクトに大脳に伝わる。 彼女とは一緒の部屋に泊まるような関係だったんですか?そうなりたくて部屋をとっておいたんですが…。

でこれらの成分とサフランの色素が同時に検出されるケースを調べたところ草木染めの可能性が出てきた。 一昨日の午後この女性が訪ねてきませんでしたか?いや…来てませんね。 永田さんの工房で媒染剤として使われていたのは木灰ではなくやはりミョウバンだったわ。 でも市内の草木染めの工房でサフラン染めをしていたのはその工房だけだったんだろう?ええ。 以前京都市内ではばをきかせていたアスタリスクという不良グループがあった。 司法解剖の結果望月の死亡推定時刻は去年の8月5日の午後5時から午後8時にかけてだ。

一昨日はサフラン染めの媒染剤に木灰を使ったんじゃないのか?望月が殺害される現場を目撃したんですよ。 でも犯行現場を見たのならなぜ彼女は警察にそれを言わなかったのかしら?おそらく金目的ですよ。 それが立証されないと彼女が犯行現場を見たという説は成り立たないわ。 魚住笙子さんという方ですがこちらの病院で受診されていましたか?少々お待ちください。 この生地には笙子さんの血痕と彼女がつけていたファンデーションが付着していました。 魚住笙子さんを殺害しその遺体を遺棄したのはあなたですね?あっすいません!大丈夫です。