事件は解決したがはからずもお杏の夫でありももの父親の房吉が謎の死を遂げていたことがわかった江戸に戻った吉宗は房吉の死の真相を…そしてその裏に何が隠されているのか全力を注いで探索していた関東郡代豊嶋修理が関八州の飢饉や災害のための勘定奉行堀部播磨守殿かねてより懸案の儀いかが相なられたかな?江戸市中の家屋橋梁を建設掘割街道の整備を断行すれば景気はおのずと活気づきます。 何じゃと命じたのは関東郡代の豊嶋かそれとも千人頭の市橋のはずでは?いいえその両名とも房吉とはまったく面識がありませんでした。
和泉屋清兵衛さんは疑いが晴れてお解き放ちになったでしょ?和泉屋さんは悪いことをするような人じゃないの。 これは公儀普請の発注ですがここ数年和泉屋がうなぎ登りに増えております。 あざみは和泉屋清兵衛の身辺をな。 はっ!ごめんよ!江戸の材木問屋和泉屋の定宿だとか。 近い内にさすが和泉屋さんこの不景気に羽振りがよさそうだね。 でも留六さんになったら何でも和泉屋の旦那の言いなりでよ仕事を早く上げるために正直言って怪しい材木も使ったよ。
梁と柱は建物の心棒だ〕〔木曽の檜を使うはずのものがなぜそのへんの杉なんですか?〕〔こんなのは御免だ!〕〔生意気なことを…!〕〔お願いですからちゃんとした材木を仕入れてください〕〔頼みます!和泉屋さん!〕その数日後の朝…。 和泉屋が賄賂を?少なくとも三万両もの大金が幕閣の誰かに渡ったと思われます。 三万両…!和泉屋は入れ札の値を事前に知り普請事業をほとんど請け負います。 材木問屋和泉屋より不法に賄賂を受け取った者がいる。 誰だ何としても和泉屋清兵衛と結託している者を暴き出さねばな。