土曜ワイド劇場「森村誠一の終着駅シリーズ・悪の魂」

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男を埋めた土を掘った」「私のすべての悪の魂をそこに葬るために」♪~見友子38歳。 大型書店の末広堂の新宿支店勤務。 そう見ていいんじゃないでしょうか?犯行時間は?えー昨日6月3日午後10時頃から午前0時頃にかけてです。 ガイシャは独身で武蔵野市内の賃貸マンションでひとり暮らし。 骨折り損のくたびれもうけ?はいガイシャは末期がんの状態でどう頑張ってもあと1か月か2か月の命だったと…。 牛尾さんの読み当たってるんじゃないですかね?ガイシャと升田修一との関係。 新しい1億円の受取人は川名恵。

あの明治文学館へ行きたいんですけどどう行けばいいかご存じじゃありませんか?文学館でしたらうちの近くですから一緒に行きましょう。 保険?見さんは1億円の生命保険に加入しててその1億円の受取人を川名恵さん…奥さんに指定してるんです。 なぜ1億円の受取人を奥さんに指定されたのか見さんは命の期限を切られていたそうなんです。 たった一度だけしかも道を聞いただけの人物に1億円の保険金この女性なんですけどあちらのブティック美奈子に出入りしているのを見かけた事ないですかね?見た事ないですね。

登場人物は主人公の「私」「私」の不倫相手の「彼」それに殺される男の3人だけ。 『悪の魂』の主人公の女性と被害者の見友子が30代半ばで本が好きで部屋にはいつも白い花を飾って…。 この『悪の魂』の中に出てくる「私」…主人公の女性なんですがこの女性にはモデルがあってこの作家の方はその女性をご存じなんじゃないかと思ってそれで…。 水木先生には確認を取りましたけど登場人物は3人ともモデルは存在しないという事でした。 本宮さん?弁護士の本宮勝寿です。

2冊の本が事件に絡んでいるという確証は何もなく捜査の方も一向に進展を見せませんでした「ですから気持ちの切り替えのスイッチをどういうふうに入れるかが重要に…」升田美奈子は被害者が命の期限を切られていた事も保険金の受取人を変えられていた事も全く知らなかった。

「もしかしたら」という思いは「やはり」に変わり出し始めていました漢字の使い方句読点の打ち方送り仮名の振り方素材は全く違うものの『悪の魂』と見友子の書いた『白い部屋』にはこの小さな白い部屋でひとりの女が生きていたのだと思いました本を読み…花を飾り…秘められた恋…。 死体を発見して通報してきたのは升田美奈子の夫と弁護士の本宮勝寿です。 美奈子!?美奈子!美奈子!美奈子!升田さん。 あ…先生!美奈子…美奈子下…地面に…!あ…救急車…救急車!それがこれです。

勝又武の死体は今年の3月26日に営林署の職員が発見しています。 見友子が勝又武という男を殺したという証拠。 全てがその本のとおりだとすると一緒に旅行に行った不倫相手の男殺人の共犯者にもなるわけだけどその男も現実に存在する男って事になるわけか?おそらくそうだと…。 この本は図書館に勤めてる女性と大学教授の不倫を描いたものでその中で大学教授は本宮弁護士と全く同じ事を言ってます。

本宮さん去年5月10日から13日までの4日間勝又武という男の白骨死体が発見されたんです。 『悪の魂』の主人公の「私」は見友子さんでありその彼女の不倫相手の「彼」は私。 証拠ありますか?私と見友子さんが不倫関係にあったっていう証拠。 『悪の魂』を書いたのは川名さんではなくて見友子さんだっていう証拠。 あの日見友子はとても楽しそうだったって言うんだ。

本宮と川名恵が!?本宮もついさっき車で出掛けて所在不明です。 本宮と川名恵は今まさに同じ立場に立っています。 川名恵があのカバーを本宮に渡してしまったら…。 もしかしたら…!大至急緊急車両お願いします!大至急!本宮さん。 文学館で行われている本の特別展示を見に行くって私子供の頃から本が大好きで本の中にいると安心出来るっていうか不安がなくなるっていうか…。 え?小さい頃から本が大好きで大好きで大人になったら絶対作家になるんだって。

もしもあの時聞いていたら私と彼女の関係はもっと違うものになっていたんじゃないかって。 それから彼女が私の家内じゃないって事も…。 彼女の中で眠っていた悪の魂が突然覚醒したっていうか…。 ここで起きた事は私と彼女しか知らない。 彼女は殺人という一つの罪を共有した事で私たちの絆は永遠のものになったそう信じたんだと思います。 それが彼女の本当の姿なんだって…。 彼女は新しい始まりだと思い私の方はこれで終わったと思った。 でも彼女は何も言ってこなかった。

先生!本宮先生。 彼女が殺される直前私道でばったり彼女に会って彼女のあとをつけていったんです。 主人と彼女の事疑ってましたしもしかしたら主人と会う約束してるんじゃないかと思って…。 一番愛してやまなかったこの本が結局自分の首を絞める事になったんですから。 カバーを掛け替えておけばあなたがその本を手にするたびに今みたいに思うんじゃないでしょうか?彼女は一体なぜあんな事したんだろう。 それが彼女を捨てた私への復讐ですか。 三度目は私が彼女を殺すという手段で…。