大体本当に殺されたんですか？何気にシュレッダーにかけない！古典的な裏帳簿ですねぇ。 その裏帳簿ですがデータをプリントアウトしたのでしょうねぇ。 ああここにあるのならわざわざプリントアウトして置いておく必要はないのではないでしょうか。 そこは社長行きつけのレストランです。 レストランに行く予定をわざわざスケジュール表に書き込んでいるのが気になりましてね。 「トロロン・モンド」だとすると先生ヴィンテージは？サンテミリオン地区の…いやいやボルドー全体の当たり年のワインだね。
先生ご自慢のワインを拝見させていただけませんか？こちらです。 この棚にあるワインはすべて最近買ったものなんですよ。 ここにあるワインだけで５０００万円は下らないと…。 ５０００万！？ちなみに購入するワインのセレクトは？もちろんすべて藤巻先生が。 被害者が…こうして…ワインを開けている時に突然後ろから頭を殴られたとしたら…。 うん！ああうまい！で明日どうしましょうかね？ワインの費用はどこから出たのでしょう？そらあ先生が買ったんだから金も先生でしょ。
何すか？その「シャブリ」の件があって以来石場社長は藤巻先生を快く思っていなかったかもしれない。 では新たに購入なさったワインの５０００万円はどちらから？エチケットですね？ちょっと…よろしいですか？どうぞ。 石場さんが殺された夜奥様と飲まれたワインはどれでしょう？就寝前の奥様を呼び止め一緒にワインを飲まれた。 そのワインのエチケットはどれでしょう？それは…そこにはないよ。 たとえご夫妻でワインを飲まれたとしても死亡時刻の深夜０時から帰宅される１時過ぎまで藤巻先生にはアリバイがありません…。
有名なワイン評論家や日本を代表するマスターソムリエたちが客として来ていてその席で開けられたのが…かの有名な「ロマネ・コンティ」だった。 おい君！そんな私の気持ちに気づいたのかその席にいた安藤先生という評論家が何とその「ロマネ・コンティ」を１杯私にご馳走してくれると言い出してね。 えどうして？だってそんなソムリエが客にいくらワインのアドバイスをしたって何の説得力もないだろ。
うちにある「パルトネール」はあとこれだけです。 誰を？藤巻先生を素直にさせる方を。 飲み頃はあと数年先ですがデカンタージュする事でうまく開かせる事ができたと思います。 えっデカンター！？ハハハハ…！８７年のボルドーをですか？藤巻君８７年は当たり年じゃないんだから。 この「パルトネール」をデカンタージュしないなんて冒だよ…。 いや…この「パルトネール」は結局そのレベルのワインなんでしょう…。 それこそデカンタージュなんかしたら台無しになってしまうと思いますが…。