警視庁の面子にかけて一刻も早い遺体の発見に努めるよういいな？」はい！クソ…遺体の捜索なんて所轄の仕事だろうがよ。 連続殺人の被告がもう１人殺して埋めたって公判でいきなりゲロしたんだ。 ボヤボヤしてたらマスコミに嗅ぎつけられて笑い物にされるのがオチだろう。 ボヤボヤしないで早く乗れ！即時撤収！あれ？どうした？亀山先輩と杉下警部も来る時乗ってましたよね？ん？まさか…。 撤収って捜索は？恐らく死体を埋めたというのは嘘の供述だったのでしょう。
あの方が女王なんですか？君も名前ぐらいは聞いた事ありませんか？世界的にも有名なブランドモナミ・アイ・ジェイのオーディエンス・チェイン…？謁見室ですよ。 新ブランドのチーフデザイナーはこちらの友美お嬢様こそふさわしいと私は確信しております。 何より由緒あるモナミブランドを受け継げるのはやはりお嬢様しかいませんから。 値下がり銘柄数は…」一条モナミに気に入られたら今度のショーに出られるってホントなんでしょう？だったら早く紹介してよ。
ありきたりなアイドルの写真集とは違うもっとアーティスティックな芸術作品に仕上げようと思って。 主人が一条コレクションを何点か仲介させていただいたものでそのご縁でこちらには何度も。 何ですか？一条コレクションて。 生前その財産のほとんどを東西の名画の収集に費やされそれらは一条コレクションと呼ばれるようになったんです。 もちろん美術的にも優れた価値を持つ絵ばかりですがそれだけじゃなく一条コレクションは一条家つまり女王の王国とモナミブランドの栄華の証しでもあるわけです。
お屋敷のどこかにはあるはずなんですが防犯上の理由からか私たちも教えてはもらえません。 アルジャーノン。 これがアルジャーノン。 そのポケットのフラップ。 はい？わざと中に入れてらっしゃるの？あぁ…ポケットのフラップは本来中にあるものが雨に濡れるのを防ぐためにある。 これほどの屋敷でなおかつパーティーを開くのに執事と料理人と家政婦さん１人というのはいささか手が足りません。 ワインセラーのワインもこのお屋敷にはふさわしくないワインの銘柄ばかりでした。 アルジャーノンここにもいないね。
料理人の方と家政婦の方に話を聞いたのはキッチンでしたよ？あの場に女王はいなかったのにどうして？あの場にいたのはその２人だけではありませんよ。 自分たちがアルジャーノンの世話をした事が忠実な執事の耳に入れば女王に知られてしまうかもしれない。 タケル君は栗村さんの事をカメラマンのおじさんと呼んでいました。 僕はてっきりテレビ局のプロデューサー亡くなった一条氏に世話になったホテルの支配人モナミさんの遠縁の加藤先生この３人が別々に存在するものだと思っていました。 長女真美さんのご主人と息子さんのタケル君。
動物嫌いの女王がアルジャーノンを見かけたとしらそのままにしておくはずがありません。 タケルにはこのワイングラスは早すぎるし割っちゃったら怒られちゃうもんな？どうやら僕は大きな勘違いをしていたようです。 ですが幼いタケル君には最初からグラスは渡されていなかった。 って事は使われたグラスは１８に俺と右京さんと女王の分を足して２１。 ところが使われたグラスは２２。 そのためのグラスマーカーですよ？なおかつ執事の方がパーティーの途中で帰った客はいないと言っていました。