土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌34」 55時間テレビ

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この番組のまとめ

夜明さん!お見合いの立会人をやれと。 向こうさん板倉さんの事を気に入ったとしても立会人の神谷の顔が気に入らなかったりして。 ♪~あ…うちへいらしたんですか?能美先生のところの方ですね。 あの…大変です!はい?弁護士さんが亡くなってるんですよ!死亡推定時刻は午前10時から午後1時の間。 私たちはそれぞれの仕事の情報交換をほとんどしていなかったので先生が今日誰と会う予定だったのか私は全く知りません。

でその男が言っていた会社というのは?能美先生が顧問をされていた何社かのうちの1つじゃないかとは思いますが…。 君は能美弁護士とはどんな関係だったのかね?能美先生は私の母の成年後見人だったんです。 でも任意後見といって将来何かあった時にはお世話になるという事で能美先生と契約を交わしていたんです。 能美先生が亡くなるなんて…。 あなたが働いてる間に能美先生の事を強く恨んでるような人物が事務所に出入りしていたとかいうような事ありませんか?そんな人はいなかったかと…。

あっそれで!えっ!神谷のおじさんご存じなんですか?まるっきりさ親戚のおじさん気取りでお見合いセッティングしたりして。 警部実は今自分が一番引っかかっているのはこの板倉早苗です。 なんだと!?板倉早苗の母親の実家は代々続く大きなお店です。 早苗とその母親は揉めていたんですよね?もしそれがその財産を巡っての衝突だったとしたら母親側の人間である能美弁護士が邪魔だったとも考えられます。 失礼します!警部!事件直前に能美弁護士を目撃したという人物が出てきました。

彼は事件当日のちょうど正午能美氏に頼まれて蕎麦の出前に行ったそうです。 はい!能美氏が返事をした!?ええはっきりと。 これで能美氏の死亡推定時刻は私の言葉が正しかったわけだな。 半年前能美弁護士を怒鳴っていた大手不動産会社フラシアの専務飯田が言っていた賠償金なんの事だかわかりました。 それでその場所に商業施設を建設予定だった事業体から契約不履行で賠償金を求める訴訟を起こされたんです。 その裁判の弁護をしたのがフラシアの顧問弁護士だった能美なんです。 現在能美殺しの犯人像に最も近いのは飯田敦です。

うう〜ん!高山中央署の協力を得て飯田の居所を捜し出すんだ。 警部は?能美弁護士の関係者を当たる。 能美弁護士とは成年後見人の契約をされていたとか。 能美氏はこの高山ではどう思われていたんでしょうか?普通は少し体の自由が利かなくなったりしてから依頼するものですよね後見人を。 地元有志とフラシアが協力してこの辺りを牧場にして周りに乳製品の精製工場加工工場販売店を作り一大酪農王国にしようという開発計画の事です。 でそばにいる男がこの開発計画のために飯田が雇った高山支部長の浜中です。

ではなぜあなたは飛騨苑を訪ねたのです?亡くなった能美さんが上条グループの顧問弁護士もしてたんで取締役の吉村さんに能美さんの後継者について相談してたんですよ。 それでフラシアの飯田専務とはどういう関係なんだ?親父の見舞いに行った時何度か顔を合わせてた。 能美弁護士に何頼んでたんだ?金だよ。 能美弁護士が殺害された日林友彦が高山にいたというのは確かなようです。 婚約していたのは藤本圭太といってうちの社会部の記者でした。 社会部の記者との結婚は賛成出来ないってはっきり言われました。

あの…警部補実は能美弁護士が亡くなったという事件の一報を聞いた時から気になってたんですけども…。 その記者の母親が法律相談に行って知り合った能美弁護士から勧められて今日行った牧場予定地の開発に際してフラシアが出資者を募集してるというんです。 はい!よっしゃ!せーの!うりゃーっ!よいしょ!せーのよいしょ!よっしゃあ!おはようございます!おはようございます!板倉早苗やはり能美殺しに関わっていたかもしれません!えっ!?早苗の母親美喜子は能美の話に従い4口120万円出資したそうです。

林友彦さんのお父さんですね?息子さんはあなたが1千万の金を牧場開発の話に出資した事を知っていたんですね?あいつはそんな話は信用出来んと言ってフラシアの東京本社に確かめに行ったんだ。 やっぱり最も怪しいのはあの林友彦じゃありませんか?警部逃走時林は相当な金額の金を所持していたんですよね?とすると林が単に詐欺に遭った被害者の息子というのでは同一犯の犯行と見て間違いないんじゃないでしょうか。 警部この板倉早苗はどうでしょうか?何!?早苗は飯田が高山へ行くのと時を同じくして高山へ行っています。

ただ疲れていたので高山市内のドライブインで仮眠をとりました。 まったく東山には板倉君という女性がわかってない!彼女は優秀な記者だったんですよ。 社会部時代も天性の勘がありましてね。 5年前傷害事件の犯人がレストランに立てこもるという事件が起きました。 結婚相手に社会部の記者じゃ困るっていうお母さんの気持ちわかるな。 そんな事もあって板倉君は文化部に異動になって…。 でもその後も気丈に社会部に復帰願いを出してました。 社会部の記者に憧れた気持ちわかるね。 つまり板倉君は犯行現場へは行ってない。

藤本さんが他殺だとすると待ってください!藤本圭太が殺害されたという確かな証拠はあるんですか?いやない。 論理が飛躍しすぎてます!それに百歩譲って藤本圭太が殺されていたとしても板倉君が殺人を犯した可能性はありません。 はい?これらが死亡時の藤本圭太です。 山岳救助隊が死体を新穂高の登山口の派出所に運び救急隊が死亡を確認するのを私の部下が見ておりました。

その人たちは恐らく同じ老人介護施設に住んでるんじゃないですかね?そうか介護施設に入っている老人たちを対象に投資話を持ちかければそれは随分と手間が省けるな。 やめろ!能美弁護士を殺害したのも飯田専務を殺害したのももういいもういい。 恐らくは午前10時前後にあなたは事務所で能美弁護士を殺害しスピーカー機能にした携帯電話を通話状態にしたままテーブルに置いて立ち去った。 「藪助です!」「ああそこ置いといてくれ」「はい!」携帯からは録音してあった能美弁護士の声が流れた。

4か月前あの牧場開発のパンフレットを見ました。 私はちょうどその時高山に法律相談に来ていた能美弁護士を訪ねて事情を聞いてみる事にしました。 「こちら高山中央署です」「藤本圭太さんのお知り合いの方ですね?」藤本圭太さんが新穂高で事故に遭われて残念ながら亡くなられました。 なぜ圭太は新穂高へ行ったのか?牧場開発の話はどうなったのか?じっとしていられなくなって…。 同時に圭太が積極的にフラシアと能美弁護士を取材していた事も聞き出しました。