ウイスキー評論家か…知らねえな。 ここに座って葉巻を吸いながらこのウイスキー飲んでる時に背後からそこの分厚い事典でゴンってやつか…。 そういう評論家だからウイスキーを適当に扱ってる店やバーテンにはかなり厳しい批評もしてたみたいだ。 え…ウイスキーをオン・ザ・ロックで。 えっ！？だとすると犯人はウイスキーに疎い人物？何特命係の推理聞いてきてんだよ！必要なかったら無視すればいいじゃないですか。
それではなぜそのような偽装をしたのでしょう？被害者がこれを飲んでいたように偽装するため。 でも酒の好みなんて人それぞれなんじゃないですか？しかし被害者はウイスキーの徹底したプロですよ。 藤井詠子という女性バーテンダーがやってた店で潰れたのが１週間前です。 あ…部長！藤井詠子が被害者を恨んでも仕方ないな。 この女バーテンダーウイスキーの知識はなさそうだ。 よーしこの女バーテンダー藤井詠子をあたるぞ！被害者行きつけのバー調べるったって…。 って事は「Ｃａｓｋ」もあるんですよね？ええ最近閉店してしまいましたが。
「Ｃａｓｋ」とオーナーさんは同じですよね？はい。 「Ｃａｓｋ」のバーテンダー英さんです。 「Ｃａｓｋ」の英オーナーならわかると思うけど。 とおっしゃいますと個人的にも勝谷氏とは親しかった？いえお店だけのお付き合いです。 携帯はされなかったのでしょうか？勝谷さんは湿度の高い葉巻がお好きのようで持ち歩くとケースに入れていても乾燥してしまいますから。 あ…道具といえばこれ何だかご存じですよね？ああこれはパンチカッターですね。 パンチカッターでえぐってみせていただけますか？あぁ…でしたらもう少し太い葉巻のほうが。
ああこのオールドボトルは奇跡的に２本手に入ったので１本ずつ置くようにしました。 なくなり次第一生飲めなくなりますよ。 せっかくのオールドボトルですから。 注意力散漫ですねええ…。 勝谷氏の自宅に並んでいたボトルもやはりこうなっていました。 注意力散漫で見てませんでした。 三好さんのカクテルが飲みたい。 は…？そういうカクテルがあって…。 でもあのカクテルだけは美味しかった。 バーテンダーについてのコラムだったんですよね？バーテンダーとはどなたの事でしょう？さあ…ただお酒を出す資格のないバーテンダーだと。
犯人をウイスキーに疎い人物だと思わせるためにこれは勝谷氏のご自宅にあるボトルです。 キャップの切り方がこちらにあるものと…それは犯人が偽装をより完璧なものにするために自分の店から持ち込んだからではないかと。 であの…何がお手柄だったんでしょうか？このボトルに残っていたウイスキーを調べたところ通常よりも多くの窒素が含まれている事がわかりました。 犯行の動機キャップのシールの切り方窒素処理…この３つがすべて揃っているバーテンダーはそんな予感が当たってしまいました。