相棒セレクション 相棒11 #2

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この番組のまとめ

なんすか?特命係の名刺お二人分です。 坂巻さんあとはこの特命係の甲斐享が承りますんで。 ホワイトグラブズってオークションハウスの…?よーくご存じで。 実はなくしたのは次回のオークションにかける予定の『エド・クレメンスの腕』なんです。 エド・クレメンス?70年代のアメリカのジャズ界を席巻したピアニストでわずか30歳で亡くなったんですがその天才的な技法は「奇跡の指」と呼ばれまして…。 警察庁次長の息子を人質にしておけばお前がまた何かしでかしても特命係の処分は甘くせざるを得ないという姑息な計算だろう。

ですが遺失物は駅構内や店舗内で拾った場合24時間以内に係員に提出しない限り報労金の受け取りまた落とし主が判明しなかった際に遺失物自体を引き取る権利を失う。 どうしました?被害者は相沢良明。 相沢さんがどうかしましたか?ええ南千住の廃工場で死体で見つかりました。 最近話題の『エド・クレメンスの腕』ご存じでしょうか?その件で昨日中根署で相沢と会って名刺はその時に。 確か落とし主の坂巻社長はその場で相沢さんに現金の謝礼を渡したんでしたねぇ。

オークションに出品予定の高価な品を運ぶには会社の車かせめてハイヤーでしょう。 忘れ物といえば数年前ロンドンで世界的ミュージシャンの蝋人形の首を出品者が電車の中に忘れてしまいそれによって価格が数倍に高騰したという出来事がありましたねぇ。 杉下さんは坂巻社長が怪しいって踏んでるんですよね?その可能性は否定出来ませんねぇ。 でしょ?だってヤラセが事実なら坂巻社長は相沢良明にその場合相沢良明が坂巻社長に高額の口止め料を要求していたと考える事も出来ますねぇ。 つまり坂巻社長は相沢殺害の動機がある。

ホワイトグラブズの坂巻社長は殺された相沢と組んでわざと『エド・クレメンスの腕』を落としたふりをしてマスコミを利用して価格のつり上げを謀ったんです。 それってヤラセって事かよ!?ところがそのヤラセ計画を坂巻社長の部下の川南という男がジャズ評論家の盛谷弘光にリークしていたんです。

何しろ事はこのオークションハウスの名誉に関わる事ですから…。 おっおい!貴様気は確かか!?『エド・クレメンスの腕』だぞ!ご安心ください。 『エド・クレメンスの腕』じゃない!?オークションの目玉である『エド・クレメンスの腕』を紛失したと偽り価格を高騰させる。 しかし狡猾さでは相沢良明氏の方が一枚も二枚も上でした。 お二人が共同出資した映画の関係者をあたりようやく小道具製作の美術工房にたどり着けました。 相沢良明氏が届け出たこの腕が真っ赤な偽物だと優秀なスペシャリストならば当然すぐに気づいたはずです。