♪～備中新見藩江戸家老・大杉勘解由！長らく病床に臥せております。 大杉勘解由…但馬にはくれぐれも養生し本復を遂げるように申し伝えよ。 新見藩関家と申せば外様の家柄にございましたな。 御意…して但馬守様を見込まれた理由は？新見藩は一万八千石の小藩だ。 そこで上様は但馬守殿を譜代にくら替えさせしかるべき領地に国替しようとなされたのだ！そのように大事な会談をご欠席なされたのですか。
この野郎の恋路の手助け？この人小春さんにゾッコンなのにけんもほろろに振られたんだよ。 私の知り合いの商家のせがれで屋号は…「但馬屋」だったな？はい…。 但馬屋の田之助さん…覚えやすいわね。 では但馬の出奔も知っているのだな？御意…新見藩では藩主の出奔を察知しながら騒ぎ立てる様子は全くなくただ尾行するのみでした。 新見藩江戸屋敷に戻りました。 新見藩に何やらきな臭い匂いがいたします。
してその寮の持ち主は？日本橋の打物問屋備中屋喜平にございます。 わざわざ新見藩出入りの備中屋で買う必要がなくなったのです。 はい…新見藩藩士領民のことを常にお考えになられているのがところでお喜和さん…昨日の賊に心当たりがあるそうだな？はいあれはご家老様と備中屋の仕業です。 「ふた親の敵」とは？父は備中屋と同じ新見藩御用の打物問屋でした。 他の取引先を探そうにも新見藩と備中屋が横やりを入れたんです…。